遥か室蘭での試合はTV観戦。これまでなかなか出来なかった泥臭い勝ち方で、なんと連勝してしまった。
スタメンは去年の終盤に見たような顔ぶれ。
カズ 城 北村 山口 内田 吉武 中島 鄭 トゥイード 智吉 菅野
鄭容臺を除いた、実に10人までが去年と変わらない布陣に戻ってしまった。高木監督は意図してはいないだろうが、まるで無駄にしたオフ期間を無かったことにするかのようだ、とか思ったり。
試合は、開始からほとんどを札幌が攻める形での展開。連戦の疲れもあるのか、横浜の選手の動きは総じて重い。ハイボールでの競り合いは全く勝てず、運動量で劣っていて球際でも後手を踏んでばかりだった。札幌のFWに楔を楽に受けさせてしまい、ゴール近くでのパス交換から崩されそうになる。今日はそれでも最後では身体を張れていたし、菅野は相変わらず良い反応でゴールを許さなかった。菅野様々。
前半15分、札幌のCKのこぼれ球を内田が奪うとカウンターを仕掛ける。右を北村、左を吉武が駆け上がると、内田はドリブルから右へパス。北村は右足でのシュートフェイントから切り返して左足でシュート。たぶん横浜のファーストシュートだったこれが決まり、劣勢から運良く先取点を奪う。
その後しばらくは横浜が勢い付いて攻勢に出るのだが、30分頃からはまた札幌ペース。後半になって更に札幌が攻めの姿勢を強め、横浜のチャンスはカウンターとセットプレーだけになるのだが、守備は破綻せず時間を上手く使い、無失点のまま試合終了。
- 鄭容臺は早くも警告4枚目。プレースタイルから警告が多いのは想像できるが、それにしても4枚/5試合はちょっと多すぎだなあ。
- 中島のクロス。いつもならもうちょっと持つところをダイレクトで上げていた。この傾向は良いように思う。
- 内田は今季初めて中央でプレー。吉野に比べてよく動くので、守備時――特に山口がサイドへひっぱられた時――には中央にスペースを与えがち。この辺は相手によって上手く使い分けられれば。
- 横浜の戦い方は老練な感じで、経験豊富な選手たちが活き活きとして見えた。伊達に平均年齢高くないな*1。
- そんな中で老練さが目立つ21歳・菅野。おなじみのプレーも出て絶好調の気配。
- 一方、攻撃にはまったく見所なし。シュート少なすぎ。
これまでこういう試合だと、最後に必ずといっていいほど追いつかれ追い越されていたのだが、どういうわけか逃げ切れてしまった。高木監督が前任者たちと大きく違うのは、こういう勝ち運なんじゃないかと思う。連勝して上昇傾向のうえ、次節からはホーム、休み、ホームと続く他チームよりずいぶんと恵まれた日程。勝ち点の上積みもつい期待してしまう。
でも結果が出ているからと、流れの中で良い形をつくれないのを忘れてはいけない。次節水戸戦ではそのあたりの片鱗でも見せてほしいものだが、水戸だし、難しいかなあ。
*1:中継時のコメントによると、札幌24歳に対して横浜27歳。