注)確かな情報を得ているわけではなく、憶測で書いています。
まとめ
昼田GM主導の下、元Fマリコーチのハッチンソンを招聘してミニFマリのようなサッカーを目指したものの、序盤10試合で未勝利と全く結果が伴わなかった。昨季の戦術に寄せる形へ軌道修正し、その後は上位食いする等持ち直したものの、チーム・選手共にJ1経験値が乏しく、勝負所で勝ち点を落とし続けた。33節の裏天王山・湘南戦に敗れJ2降格が決定的に。最終戦にも敗戦して最下位でのJ2降格が決まった。
もう少し細かく
J1昇格した2022年のスカッドからおよそ半分の選手を入れ替えつつ新たな戦術を導入したのがそもそもの悪手。過去二度のJ1昇格年にもチームを大きく変えて裏目に出たことを学ばなかった。
昨季は基本システムが3-4-2-1。ロングキックでのサイドチェンジや、絶対的エース小川航基へのクロスが武器。守りたい局面では5バックで固く行った。
今季は4-4-2でハイライン・ハイプレス。全く違う。既存戦力・新加入の誰もがほぼ知らない戦術に慣れないまま、開幕戦から10試合を8得点27失点の未勝利で過ごした。
大幅な選手入替えがあったものの、センターラインのキーマンは残留しチームの根幹は残ったかに見えた。FW小川航基、二列目長谷川竜也、ボランチ和田拓也、CB岩武克弥、GKブローダーセン。ところが、開幕戦で和田が左サイドバック、ブローダーセンは控え、岩武はスタメン外。小川航基こそフル廻転だったが、長谷川は負傷もあり出番少なく。その他のポジションも新加入がその多くを占めた。
J1経験のないJ2オールスター的選手補強は期待を裏切ったが、シーズン通して出場が無かったり、自分の役割を見付けられなかった選手も多く、終わってみればそもそも戦術に見合う選手選考が出来ていなかったと言える。四方田監督よりも昼田GMを責めたい。
戦績が振るわない中でも(傍目には)チームの雰囲気が悪くならなかった。今時らしいとも言えるが、古いファン目線で見れば少々危機感に乏しかったようにも映った。特に持ち直した終盤に「湘南戦に勝てば」「自力で」「自分たち次第」のような言葉に楽観的というか、特にそれを感じた。
戦績
- 全34節 7勝8分け19敗 31得点 58失点(得失点差-27) 18位(18チーム中)
- 1〜10節(新戦術) -- 0勝3分け7敗 8得点27失点 平均0.8得点2.7失点
- 11〜34節(修正後) -- 7勝5分け12敗 23得点31失点 平均0.96得点1.29失点
出場試合数(リーグ戦)
出場時間(リーグ戦)
- 2,558 岩武克弥
- 2,434 井上潮音
- 2,340 ンドカボニフェイス
- 2,276 林幸多郎
- 2,060 吉野恭平
- 1,958 ユーリララ
- 1,613 山下諒也
- 1,609 山根永遠
- 1,587 永井堅悟
- 1,315 近藤友喜
得点(リーグ戦)
新加入選手の評価
39人という大所帯で、出場機会が限られたのは新加入に限らなかった。とはいえ、実績から抱いた大きな期待を裏切った選手も多かった。チーム内での雰囲気作りのような部分はファンには見えない部分なので考慮していない。
元々のチーム構想では開幕直後の戦術のために集められた選手たちだった筈だが、フォーメーション図に当てはめてみてしっくり来る選手はあまり多くなかった。連携面での拙さは仕方無いとしても、個人能力を生かしてプレーする場面があまりに少なく感じた。
出場試合数が多いメンバーの中でもそれは例外でなく、例えば井上潮音は当初トップ下でアタッカーとして起用されたが、彼の良さが出るのは後にボランチでコンダクターとして起用されてからだった。坂本亘基にはそれを特に強く感じ、結局シーズン通してプレーに迷いを感じた。ンドカは高く評価するメディアもあったがあまり同意出来なかった。永井はセービングミスでの失点やハイボールの不安定さばかり印象に残っている。前半にボランチのレギュラーだった三田ですら、彼の良さをどれだけ発揮出来たのか。
過去の実績からみてあまりに出場機会の少なかった選手達には、逆に申し訳ない気持ちさえした。高井、橋本、グエンコンフオン。大卒ルーキーの林と近藤がシーズン通してレギュラーorベンチ入りだったのとは対照的。
高卒ルーキーはカップ戦での出場こそあったものの、リーグ戦には絡めず。来季に期待。
(編集中)