もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

第8節で監督交代

リーグ戦8試合で1分け7敗、勝ち点1、最下位。4月8日に下平隆宏監督を解任。

下平隆宏監督 解任のお知らせ | 横浜FCオフィシャルウェブサイト

また、早川知伸ユース監督の監督就任が発表された。

早川知伸 氏 監督就任のお知らせ | 横浜FCオフィシャルウェブサイト

2019年のタヴァレス解任に伴ってコーチから監督に就任以来、シモさんのサッカーは野心的で観ていて楽しかった。シーズン2位でのJ1自動昇格と、翌年のJ1での戦いぶり。コロナ禍で降格のないレギュレーションではあったが、残留圏内の15位フィニッシュ。横浜FCの歴代監督の中では抜群に戦術的であり、これまでにない試合の楽しみ方をさせてくれた。

昨季は笑ってしまうくらいしつこくしつこくビルドアップにこだわっていた。だから、サッカーメディアの順位予想の中に「ぶれたらやばい」という指摘があっても、「シモさんに限ってそんなことはないだろう」と高を括っていた。それが開幕戦で覆された。あれが致命的だった。

札幌相手に「ビルドアップしない」という戦術を採用した。札幌はオールコートプレスが特徴で元々相性の悪い相手だから、時にはロングボールを使うことは是だと思っていたが、そもそもボール保持することを放棄した戦い方とは。付け焼き刃は明らかで、新加入FWへは収まらず、中盤も押し上げられず。抜擢した新卒左SBへは対面アタッカーへの対策を伝えていたのか訝しむような、同じようなカットインからの左足シュートを2本決められた。ほとんど放置していたこのブログに危惧を書かせるような無残な5失点大敗だった。

次のルヴァン柏戦は1-0で勝利したものの、その後もロングボールを多様する戦い方は続いた。相手によってその比重は変わったが、蹴っては拾えず、攻められる時間ばかり増えた。とにかくカウンターへの守備が拙かった。敗戦を重ねる毎にチームのインテンシティは落ちていく。リーグ戦8試合で22失点。平均すると1試合あたり2.75点。うち7試合で複数失点。無失点試合なし。失点後に下を向く傾向は昨季からだが、それにしても脆い状態だった。

最後の指揮となった第8節の広島戦は、前半で3失点、味方のシュートゼロ、それ以上に相手(選手・サポーター)に完全に見下された内容で、同じカテゴリーのチームとは思えなかった。この2年半でかなり下平仕様のチームになったので、監督交代しても新監督の色になるにはしばらくかかるだろうと思われ、個人的には監督交代には消極的だったが、報道を目にしたときは止むなしと思った。

ハヤは元うちの選手であり、横浜ダービーでの決勝点に限らず、とても思い入れが強い。右サイドバックでは少々危なっかしかったが、センターバックにコンバートされてからは実に頼りになる選手だった。トゥイードとの大作戦。起用されない時期での千葉への移籍の悲しみ。

増田功作コーチが退団した翌年だけに、クラブ内でのS級保持者ということで監督には一番近い立場だった。アカデミー含めた功労者であり、こういうタイミングでの監督就任はファン目線ではやるせないが、なったからには全面的に応援する。