もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

大きく失望させられた2021シーズン開幕戦

第1節のアウェイ、コンサドーレ札幌戦は、1-5で大敗。

スコアも酷いが、何より戦い方に失望した。

昨季はコロナ禍の中断期間に大きく舵を切り、GKから繋ぐビルドアップの戦い方を選択した。それは本来下平監督がやりたいサッカーでもあった。結果は15位。目標であったトップ10には届かなかったものの、自力残留圏内を確保出来たのは、昇格チームとしては十分だった。当然、今季はその継続をするものと思っていた。

だが、この試合に関しては全く違った。

札幌はオールコートでのマンツーマンという戦い方で、ポゼッションする横浜FCにとっては特に戦いにくい相手。昨季も手酷くやられていたので、他のチームに比べてロングボールが多くなるのは仕方ないと考えていた。今季は前線に長身のクレーベやキープ力のある渡邉千真がいるので尚更だ。

システムは昨季同様4-4-2。

こちらのキックオフは、センターサークルからGKに戻し、受けた六反は大きくフィードを蹴った。その後もまた前線へ蹴る。ハイプレスを狙う札幌への猫騙しか? だが、セカンドボールが拾えずにいきなり守勢となると、DFラインはずるずる下がる。ペナルティエリア内からのクリアが相手に渡り、思い切りの良いシュートで失点。続けて左サイドから仕掛けられまた失点。開始5分で2点のビハインド。それでもビルドアップは省略し、ロングボールを蹴り続ける。ポゼッション率は一向に上がらず、守備をする時間が長くなる。ん?

1点返すも、前半終了間際に立て続けに失点して1-4。後半にももう1点失い1-5で試合は終了した。

選手交代で最後の最後に手塚が入り、そこからの10分程は昨季に近いサッカーをしたが、全体を通しては簡素で余所行きのサッカーであった。試合後のインタビューで下平監督は「札幌相手にはビルドアップしない」と名言していた。

それはないだろう。

シーズンの最初の試合である。「今季はこうやって戦うのだ」と宣言する試合だ。観たかったのは、札幌のきついプレスに対してどれだけビルドアップ出来るかだった。戦う前から「うちのビルドアップは札幌には通用しません」と言われたような気持ちだった。実に応援のし甲斐がない。

昨季は、ルヴァン初戦・広島戦での実力差、リーグ初戦・神戸戦での苦戦の反省から、腰を据えてチームのスタイルを作る作業に入った。そこからは、中継席からもそのしつこさ、頑なさを良くも悪くも指摘されていた。自分は良い意味で捉えていた。これが横浜FCのサッカーだと。

サッカー誌の順位予想で某解説者が、戦術がぶれると危ないというような指摘をしていて、うちに限ってそんなことはないだろうと高を括っていたのだが、第1節からそれが心配になるような事態とは。うちには何でも出来るような器用さは無い筈だ。この試合を反省材料として、出来るサッカーを突き詰めて欲しい。

明日はアウェイ柏戦。