横浜FC関連の2018年シーズンを記録しておく。
トップチームとシーガルズが昇格プレーオフに進出したが、ともに敗退。例年になくわくわくしたシーズンであったと同時に、大いに悔いの残るシーズンでもあった。
横浜FC(トップチーム)
チーム成績
- J2リーグ 42試合 21勝13分け8敗 勝ち点76 3位(22チーム中)
- 63得点 44失点 得失点差+19
- 2位と勝ち点では並んだが、得失点差で3位。3〜6位で争うJ1昇格プレーオフに出場し、2回戦で敗退。
- 連敗なし(32〜33節はともに敗戦だが、その間に延期された26節が行われ引き分けている)
- ホーム勝ち点34
- アウェイ勝ち点42
- 試合終盤で落とした試合が多かった。
- プレーオフ進出争いでは、終盤に4連勝として3位フィニッシュ。
戦力
17年J2得点王イバを始め主力がほぼ残留。
移籍加入した選手は軒並み活躍した。
- 渡邊一人 チーム内のインテンシティ(プレー強度)を引き上げた立役者だったのでは。
- 武田英二郎 ナベカズ同様、かつ安定した技術で左サイドを落ち着かせた。
- 戸島章 意外だったプレー幅の広さと、ここぞの得点力。
- 田代真一 負傷者多数のCBで欠かせない存在に。
- 瀬沼優司 サポーター好みの汗をかくプレー。
代表監督経験もあり経験豊富なタヴァレス監督が、昨季終盤4試合から引き続き指揮を取った。序盤からシーズンを見据えた戦い方をしていたのが印象的だった。
タヴァレスの選手起用は、これまでにないほど流動的であった。メンバーが固定されない状態が長く(これは怪我人が多かったせいでもあるが)、出場やベンチ入りの当落線上にある選手たちにも多くのチャンスを与えた。
前述したとおり、怪我の多さは問題だった。無論多いといっても感覚的なものであるので、他チームと比較してどれほどかはハッキリとしない。だが、特にディフェンスラインに怪我人が多かったために大胆なシステム変更をしなければならなかった程だったとは言える。
ここでシステムに合わせて選手起用するのではなく、いる選手で回すためにシステム変更したのは良い手段だった。熟練したタヴァレスの引き出しの多さによるところは大いにあったのではないか。結果として、採用された3-5-1-1システムは今期を象徴するものになった。
特徴的だった起用方法 - 渡邊一人を前目で使う - 野村や瀬沼、齋藤功佑らのインサイドハーフ - 大胆なターンオーバー
クラブ環境
「HAMABLUEプロジェクト」の成果が素人目にも明らかだった。「#三ツ沢を青にそめよう」とクラブがきちんと声に出して行くということの意味は、思ったよりも大きかった。スタンドではレプリカユニフォームを着用する人が増えたのを感じた。
ANA系列の「WonderFLY」でのクラウドファンディングは、フリューゲルス時代からのサポーターには不評だったが、クラブ側が何も考えていなかったとは思わない。丁寧な説明が欲しかったとも思うが。
ニッパツ横浜FCシーガルズ
- なでしこリーグ2部 18試合 9勝4分け5敗 勝ち点31 2位(10チーム中)
- 32得点 24失点 得失点差 +8
- なでしこ1部2部入れ替え戦 2試合 1分け1敗で敗退
- 大滝麻未が11得点で2部得点王
- なでしこリーグカップ Aグループ 8試合 4勝1分け3敗 3位(5チーム中)
神野卓哉監督は高評価されて然るべきだろう。女性チームの監督には男性チームとは違う特性も求められるのではないかと思うので、そこには興味がある。
チーム内では、移籍加入組の活躍が目立ち、補強策が成功しているようだ。正直な所、2部で2位という成績は想像していなかった。
ユース
プリンスリーグ関東昇格
観戦履歴
- ホームゲーム 21試合(+天皇杯、PO) →皆勤賞
- アウェイゲーム 3試合
- シーズン全8敗のうち7敗を生観戦