もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

雨に濡れた身体が冷える

モンテディオ山形戦は5失点で惨敗。かなりひどかった。
スタメン交替は逆効果で、自信なさげなプレーで相手にペースを奪われた。一時は追いついたが、勝ち越されるとグダグダ。精神的な脆さが目につく。
天気はまた雨。ぎりぎりに着けばいいかと、13時キックオフの水戸vs徳島の試合を見ていたら、窓外にはたまに晴れ間なんかも見えて、意外と大丈夫なのかも。一応雨具を用意して出発。
横浜からバスで三ツ沢へ到着すると、思っていたよりちゃんとした雨。けっこう寒いので防寒対策も兼ねて、レプリカの上にポンチョを着込む。薄着すぎたかそれでも寒い。カメラは濡れるのが嫌で一度も出さなかった。
スタメンは、前節の大量失点で何らかのテコ入れはあると思っていた。結果はエルゴラの予想どおり。

    御給 アンジー
滝澤          山田
    アツ  須藤
太田  戸川  八田  吉田
      小山

トップには御給。雨の日に身体の大きいFW。CBには戸川。右SBには吉田。山田は中盤。怪我がちだったエリゼウのところへは須藤が入った。
スタメン紹介。北村知隆へのブーイングはなし。良かった。北村は特に思い入れの強い選手の一人だったから、まわりがブーイングしても自分はしないつもりだったし、むしろ拍手でもしてやろうかと思っていたから。この辺のさじ加減というのは微妙だが、自分とまわりが大きく離れていないようでほっとした。

山形ペースの前半

キックオフ。
試合早々から案の定の山形ペース。早いチェックを受け、雨で濡れたピッチも手伝ってボール回しがひどく拙い。明らかに気持ちで押されている。1対1で抜いてやろうというチャレンジはなく、奪われまいと味方を捜してつなぐだけの、相手にとって楽な展開。運動量も奮わず、なんだか相手の方が人数が多く感じてしまうくらい。
14分、右を破られグラウンダーのクロス。ゴール前を横切って危うく難を逃れたかと思ったところで、逆サイドからもう一度、今度は浮き球のクロス。蹴った瞬間「キーパーボールだ」と思ったが、小山は出られず、ニアでポジションを取っていた長谷川悠に難なくヘディングで「ゴールネットへパス」され、失点。
リチェーリが38分に負傷交替で、入ったのは北村。まわりで「助かった」という声も聞こえるくらいリチェーリのスピードが怖かったのは本音だが、これが結果としては最悪。すぐの40分。ゴール正面のプレーで、その北村にあまりにあっさり裏を取られ(横浜のDFラインはオフサイドを取り損ねた?)、キーパーとの1対1もかるく浮かせたシュートでうまく決められて2失点目。北村がどフリーになるのが見えていたので、その守備の脆さにひどく落ち込む。
ハーフタイムでスタンドからはすでに不満の声が多い。

持ち上げておいて落とす

都並監督は早い交替策。ハーフタイムで吉田と御給に代え、難波とカズ。難波をトップに、カズを右SHに入れ、山田を右SBに下げる。
この采配は成功。後半開始すぐ、難波がロングボールに対して意欲を見せ、相手DFが嫌がるような執着心でつっかける。中盤ではカズが、ライン際でパスを受けると、簡単に中でフリーの選手へ折り返す。どちらも相手ではなく自分が主導権を握った、前半には無かったプレー。一転横浜ペースに。
48分に難波が、59分には山田がそれぞれクロスからのヘディングシュートを決め、同点に追いつく。
その後も若干横浜が押していたように見えたのだが。
72分、山形にサイド深くえぐられ、シュートは身体を張ってブロックしたのだが、ピンボールのように何度も跳ね返ったのを最後は宮崎に押し込まれて失点。流れの良い中で取られたのはショックが大きかった。ピッチ上での熱も、雨の中で一気に冷めてしまったようだった。
79分、ペナルティエリア内でDF2人の間をドリブルで抜かれて失点。82分、セットプレーでどフリーにして失点。
2-5で終了。
選手へのブーイングは激しかった。ゴール裏からは都並監督へのクエスチョンも飛んで、今季一番の雰囲気の悪さだったと思う。
対面の山形ゴール裏で、北村が山形サポーターと盛り上がっているのを見て、寂しさと、改めてもうあっちの選手なのだなと強く感じた。
そそくさと帰り支度。自分はといえば、悔しさは感じたものの意外とさっぱりしていた。あまりに手酷くやられたせいかとも思っていたが、帰りのバスを待つ列で、スタンプラリーを忘れたのに気付いた。やっぱり心中穏やかではなかったみたいだ。

ようやく脱・北村

北村に対しては、試合前は複雑な気持ちを持っていたが、試合中にピッチに倒れているときなどは「早く出せ!」とかひどいことを素直に思ったし、ようやく脱・北村ができた気分。今日の収穫はそれだけだった。
山形は「J2の良いチーム」の見本のようで、強い外国人DFと運動量のある中盤、特長のあるFW。それでも5失点してしまうようなチームでも無かった。大量点は主に横浜の問題。
前節から大幅に選手を入れ替えた今節だったが、一言で言えば失敗だった。替わって入った選手のプレーはお世辞にも良かったとは言い難い。

  • 吉田。初出場で舞い上がったプレーが散見。守備も攻撃も見せ場は無かった。
  • 戸川。良いプレーと悪いプレーの差が大きすぎる。もっと安定感がないと厳しい。
  • 須藤。前へ向かうプレーは悪くなかったが、エリゼウの代役としては役者不足。
  • 御給。替わって入った難波の活躍が、そのまま今日の御給の出来を現しているだろう。

御給と吉田が前半だけで替えられたのがすべてだ。ゲームプランも無いもんだ。戸川はあの出来なら、前節ペンチ入りした早川をと言いたくもなる。吉田は次のチャンスがいつもらえるか。
もちろん、その選手だけが悪かったとも思わないが。
リードされるとアンデルソンはまったくパスを出さなくなり、ごり押しして奪われるのが目に痛い。アツは早く攻めたいときに必ずスピードダウンさせてしまう。小山は判断の迷いが直接失点につながっている。
アツの最後の直接FKは惜しかった。いつゴールしてもおかしくない。問題は、ゴールが狙えるFKがあまりないことか。池元は味方のフォローが無い中、4、5人に囲まれながら果敢にドリブルで前進した。あれは気持ちが感じられて良かった。
第三者的なことを言えば、4点も5点も取られるチームがJ1昇格だなどと、どの口が言えるか。結果はもちろん、やられかたがひどい。守備のチームが守備崩壊では、話にならない。試合の最後の方での諦めムードは、応援のし甲斐も無くなりそうだ。
立て直さないと、ずるずる行ってしまわないか?