もっちーの日記

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既定路線どおりに岸野監督が解任

今日付けで岸野監督がクビ。
横浜FC 岸野靖之監督解任のお知らせ | 横浜FC オフィシャルホームページ
ここまでの3節で、1分け2敗。得点1、失点5。最下位。
シーズン序盤も序盤のこのタイミングでの監督交代は、みっともないったらない。今その判断をするのであれば、昨季終わりでクビにするべきだったろう。何という赤っ恥。レプリカを着て街を歩くなんてしばらくできそうにない。
第1節で監督交代してそのままJ2優勝した2006年は、宝くじに当たったようなもので、その成功体験をフロントがまだ覚えているのであれば、忘れた方が良いとはっきり申し上げたい。そんなに上手くいくものか。異常なんですよ、これ。
もちろん、昨季途中での「S級ライセンス保持者である田口ヘッドコーチの就任」と「岸野“前”監督のGM退任」あたりから種は蒔かれていたし、その既定路線どおりではある。成績が奮わなければ、遅かれ早かれこうなっただろう。
今後どうなるか。
直近でいえば、新監督である。
田口コーチは20日の試合では「暫定的に指揮を取る」とのこと。そのまま監督就任するにせよ、別の監督を連れて来るにせよ、田口コーチはそのままチームに残ると思われる。数ヶ月チームを見てきた人物が指揮を取る(乃至指揮を取る人物のサポートをする)ことは、選手の見極めを一から始めずに済むということであるので、それは喜ばしい。と同時に、ヘッドコーチというポジションにありながらチームをこういう状態に導いた“実績”もあるわけで、そのまま信用して良いかはわからない。
新監督は、誰を連れて来るにせよ、あまり「俺のサッカー」を押し付けるような頭の固い方でないことを望む。今ある戦力にあったサッカーで現実的に勝ち点を積み上げ、JFL降格の心配を取り除くのが先決。選手の個人能力だけ見れば、最下位にいるチームではないと思うのだが、買いかぶりだろうか。時間がなさすぎるので20日のスタメンはこれまでとほぼ同じだと思うが、先入観に囚われずに選手を選考してほしい。過去の実績ではなく、今の実力で。
少し先を見れば、懸案の「岸野組」である。
岸野監督の次の仕事はもちろん未定だが、別のJクラブ(可能性は薄そうだが)や、JFLの監督の口があったとき、岸野監督を慕って移籍してきた選手・スタッフがどうするのか。今日の監督解任の報を受けて、後を追うようにシーズン途中で辞めると言い出す無責任な人はさすがにいないと思うが、今季終了後にはそうなりそうな気もする。また、岸野監督の人物を慕って来ただけなら、それが本筋だとも思う。それだけなら。
鳥栖から横浜への移籍で選手・スタッフをごっそり引き抜いたのは、他クラブのフロントも当然知っているわけだし、その後のチーム作りの失敗もまた当然知っているわけで、次の(指導者としての)口がそう容易く見つかるとは思えないけれど。劇薬だからなあ。
フロントは恐らく岸野監督を招聘するにあたって、「できるだけ長期にチームを任せたい」という思惑があったのではないかと推測する。それまでの横浜FCは、とにかく監督が毎年ころころと変わる腰の落ち着かないチームだった。あのJ1昇格〜即降格の苦い経験から、チームとしての基盤が薄いことを払拭したいという思いがクラブとしてあったはずだ。だからこそ、優勝を目標に掲げて惨敗したシーズンを受けてもなお契約継続しての3年目だった。
結果ではなく、鳥栖での実績から岸野監督をそういう目で見たのを、誤りだったと言うのは酷だと思う。それよりも、このシーズン途中の時期に慌てて選んだ監督が、そう成り得るかということの方が心配だ。また一時凌ぎにはならないだろうか。
そして、財政的な面でのマイナスはどうだろうか。
新監督が正式に決まり、チームの方向性が見え始めるまでは、サポーターとしては見守るしかないのだろう。スタジアムで毒づいたりはするだろうが。
昨夜の千葉戦は見ていないのだが、我がチームのあまりの出来の酷さは聞こえてきていたので、20日のホームゲームはカタルシスを思う存分感じてやろうと思っていたのだが、この解任によって気持ちは宙ぶらりんになってしまった。
もしかしたら、スタジアムへは行かないことを選択するかもしれない。そういう意思表示もあっていいと思う。でも今のところは、フロントへの不満より、選手を後押ししてやらねばという方向へ、より強く振れている。