もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ゴールを喜べないなんて

ザスパ草津戦は1-1の引き分け。
目標のないチームと選手。得る物の乏しい消化試合
開門待ちの列に並ぶ。雨は小降り。5分程待って入場。
レオック弁当がまだあったので、何事も経験と一つ購入。本日発売のエコ・タンブラーに、烏龍茶を50円引きで貰う。弁当は選手のものらしくサラダ、フルーツ、炭水化物とかなりヘルシーなメニュー。雨を避けて屋根のある通路でかっ込み、スタンドへ。
試合開始を待っていると、雨脚がだんだん強くなる。大半の人が屋根の下へ退避。がらんとした中で今日のイベントが行われる。ぶうちゃんもまいこちゃんも、ゲストのdekirukoto.netの4人まで土砂降りの中でやけくそ気味。
自分はといえば、傘の下でただただ試合開始を待っていた。どうにも気持ちが盛り上がらない。最近の試合ぶりを思い返せば徒労感に襲われるばかりで、こんな雨に打たれるのを我慢してまで試合を見にくる価値があるのか、と自暴自棄になってくる。
スタメン発表。

    池元 アンジー
アツ  根占  八角  山田
太田  吉本 エリゼウ 洋介
      小山

勝てないのにもうずっとメンバー固定で戦っている。内心不満なのだが、セレッソ戦のようにたまに良い試合もするので、一概に否定もできないのがなんとも。
試合開始直後、前へ向かってドリブルする高田保則に余裕を与えると、遠目からシュートを打たれる。高田も「試合開始直後だし取り敢えず打っとけ」というような、それほど鋭くもないシュートだったように思うのだが、飛びつく小山の手をかすめてネットを揺らす。心底がっかりする失点。何やってんだ。
試合は草津ペース。草津の選手は次々に裏を狙って飛び出してくる。ピッチ中央の松下のところでボールを散らし、ピッチを広く使えている。横浜は完全にリアクションサッカーで、奪ってからの展開も遅い。攻撃は単発。おそらく攻撃の起点であるだろうアツのところにボールが入っても、まわりが動き出さない。オートマティズムが全くない。可能性を感じたのは、高い位置へプレスしたエリゼウが奪ってそのままオーバーラップした場面くらい。
ひどいな、と思っていた13分。高い位置でアンデルソンに入ったボールを、アンデルソンが個人技で強引に相手DFを振り切ってシュート。これが決まり1-1の同点に。
正直に言おう。このゴール、あまりうれしくなかった。アンジーの久しぶりのゴールだったというのに。「結局個人技でしか取れないのかよ」という嘆きが先に来てしまい、チャントを口にしながら気持ちは完全に冷めていた。
ともかく同点。もうこうなったら、とにかく勝ってくれ。内容は内容。勝ってくれれば勝ったことに対しては単純に喜べるはず。せめて久しぶりに喜ばせてよ、という何とも言えない思い。
だが、その後もペースは草津のまま。横浜の選手も局面ではがんばっているのだが、いかんせんチームとしての動きが足りなすぎる。草津のそれとは比べるべくも無い。草津の選手個々の能力がそれほどでもないから尚更そう感じる。
ハーフタイム。ベンチ入りメンバーがピッチ練習する姿のなかに智吉の姿がない。前半終わりに怪我をした太田に替える? いや、都並監督は智吉をサイドバックで使う気は無いようだ。中盤? 目立って悪い選手はいなかった。まさか八角じゃないよな?
後半開始での選手交代は八角アウト、智吉イン。八角の働きは良かったように見えたが。智吉は中盤の中央へ。守備に持ち味の八角と異なり、繋ぎや前への飛び出しを積極的に行って変化を付ける。そういう意図ならまあ納得。
選手の動く距離が伸びて、横浜が少し盛り返す。アンデルソンを中心にチャレンジ。草津はファールが多い。
今年の横浜はファールが少ない。これは良いことのようでもあるが、勝てないことを考え合わせればちょっと問題なんじゃなかろうか。退場にならない程度にファールするのは、プロとしては必要なこととも言える。今日の草津は良く言えばしつこく、比べて横浜は淡白だった。
草津の選手が傷んだシーン。太田がボールを外へ出す。草津の選手が立ち上がってプレー再開。草津の選手が小山へ返す。小山がボールを持つと、草津ゴール裏が何を思ったか小山へブーイング。「おいおい、何だよそれ」とまわりからも失笑。同点で、まだ時間もたっぷりある。時間稼ぎを咎める場面じゃない。しかも味方の怪我でプレーが切れたのだ。今日の草津ゴール裏はどこかおかしかったが、珍しく上の方の順位にいてチームを取り巻く全体が浮ついているんじゃ?と勘ぐったり。
吉本に替えてカズ。池元に替えて長谷川。毎試合見ているような代わり映えのしない選手交代で、ピッチの中も大して活性化せず、変化が相手に与える影響も小さい。太郎の落ち着いたプレーにはちょっと痺れたが、それも個人での打開でしかなかった。
次第に草津がペースを取り戻し、攻め込まれる時間が増えるものの、草津も決定機をそれほど作れず、そのまま試合終了。
試合後、ゴール裏へあいさつに来る選手たち。やっている選手が勝ちたくないわけないのは分かるが、「自称・昇格争い中」な草津とのモチベーションの差は大きかった。降格のないリーグで、昇格の目がなくなって、チームとしてのモチベーションが雲散霧消してしまった今、個々がどう捉えるか。「やるだけやった」では、見ている方は到底満足できない。今日の試合に関して言えば、料金分の娯楽ではなかった。
都並監督は、チーム内の競争が少ない状況や、控え選手との戦力差を見て、チームづくりの失敗を認めないといけないだろう。戦術面でも確固としたものがなく、特に個人のひらめきに頼った行き当たりばったりの攻撃は、来季への積み上げも薄く大いなる課題だ。
帰りに10月12日の天皇杯のチケットを購入。横浜FCレジャーシートを頂く。最後と一枚だった。ラッキー。