もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

vsコンサドーレ札幌

仕事を終えてひとり三ツ沢へ駆けつける。白いバラを持った人を目にし、自分では用意できなかったのを悔やみながらいつもの席へ。周りは平日夜でも6、7割方はいつもの顔のようだ。
スタメン。

    カズ    城
ルイス  山口  吉野  内田
小林  早川 トゥイード 智吉
       菅野

スティーブン・トゥイードの最後のホームゲーム。試合前のウォーミングアップではいつも以上に大きな拍手が送られていた。
試合開始直後から横浜の選手の高いモチベーションが見える。首位を狙える位置にいるからだけでなく、スティーブンのために勝つという気持ちだったと勝手に解釈する。確かにいつになく積極的だった。
8分、悔やんでも悔やみきれない失点。札幌の大きなサイドチェンジのパスに、智吉がかろうじて触ってボールはタッチラインを割る。ここで一瞬集中を切ってしまった。DFラインの裏に走り込んだ砂川へのスローインに誰もついていけず、砂川にはGKとの1対1を落ち着いて決められた。今季の横浜らしくないもったいない失点。
だが、横浜がこの失点に動揺した様子はなかった。パスの受け手は動き出しも多く、少ないタッチでのパス交換でリズムをつくって攻める。難しいボールに身体を張ってマイボールにするシーンが目立つ。今日に限っては守備より攻撃が目立つ。
札幌はリードしたからか、らしくないカウンター狙いのサッカーだった。ミドルウィークの遠征で疲れがあったのかも。攻撃時は両サイドがワイドに開いて起点になり、フッキの個人技で勝負。怖いクロスが何本も入るが中で合わず。横浜の厚い守備に出しどころなく回すだけということも多かった。
20分、横浜が左CK。ファーで待つトゥイードが折り返し、中での混戦から城が押し込んだ。得意の形で前半早い時間に追いつく。その後はどちらにもチャンスはあるが、そのまま1-1でハーフタイム。
後半になっても横浜優勢。シュートがバーに弾かれるシーンが少なくとも3度。ルイスのキープから、右に開いた内田と智吉のコンビから、何度もチャンスを作るのだが決めきれない。
飛ばし過ぎたか、残り10分になると突然ぴたりと動きがなくなった。それはもう本当に突然のガス欠で、高い位置で奪っても上がれず、プレスもかからない。スタンドも分かっちゃいるが「動け!」の声。ロスタイム、右CKを曽田に押し込まれて失点。残り時間は札幌ががむしゃらに時間を使って1-2での敗戦となった。
常に試合をリードし、たくさんあったチャンスを決められず、セットプレーから失点しての敗戦。札幌には第1クールでの借りをきっちり返されてしまった。横浜らしくない攻めて勝つ姿勢で挑んだ試合で、内容では優位ながら結果が出なかったのは残念だが、その姿勢には大いに満足している。今日はそういう試合にしなきゃいけなかった。

  • 小林の動きは試合毎に良くなっているようだ。仕掛ける勘所のいい選手だなと思う。
  • フッキのドリブルに対する早川を見て「大丈夫、早川なら止めてくれる」と疑いなく思ってしまった。いつからそんなふうに思うようになったものか。
  • スティーブンはそのフッキへ激しいチャージ。でも倒れないフッキは凄いね。
  • 内田の後半は再三右サイドをドリブルで駆け上がった。智吉は尽きない運動量でその内田を何度も追い越した。
  • ルイスは、今日は良いルイス。キープ力の高さが活きた。
  • カズは左ウイング的ポジションでのチャンスメイクが良かったが、最後にはまったく動けなくなった。
  • 城は試合途中での怪我もあって珍しく途中交替。替わって入った吉武がキャプテンマークをつけた。
  • 良い時間が続いたせいで選手交替が少し遅れたかも。
  • 帰り際に、ゲートで振り返って写真を撮っている人がたくさんいた。「Thank you. Steven Tweed 4」いっしょにパチリ。

試合後にはスティーブンの退団セレモニー。懸念の白いバラは運良く配って頂けたので、それを掲げながら歌を歌った。一人ひとりに丁寧にあいさつするスティーブンを送りながら、気持ちにはこれが最後だという実感があまりないのだった。どこかで現実逃避しているのかもしれない。でも、最後なんだよなあ。
次はなんと中2日で神戸戦。いったいどれだけ回復できるものか。