天皇杯のキックオフはいつもより早くて13時。どこかでのんびり昼食を取る時間はもうないので、家にあったパンをかじって腹を満たす。天気予報では気温15度。スタジアムの寒さは2割増しだからいくらか暖かくして、一応雨具も用意して三ツ沢へ。
入場すると正面に新潟中越地震の義援金コーナーがあり、財布にあった小銭でわずかながら協力。その横で売っていたパンフレット500円と、寒くてビールでもないのでホットコーヒーを購入。
前もって買っておいたのはA席のチケットなので、迷うことなくゴール裏、少しバックスタンド寄りの前回と同じらへんに座る。
パンフレットをパラ見していると、ゴール裏応援のメンバーらしき人がやってきて、ちょっと大きめの青いフラッグを貸してくれる。スタンド全体で盛り上げようということで、旗を無料で貸し出しているらしい。周りでも結構な数の人が持っており、子どもは楽しそうに振り回している。
試合前のシュート練習。小野信義のファンサービスでひとしきり盛り上がる。枠を外したりポストを叩いたりでスタンドから不満の声があがると、今度は無人のゴールへ狙いすましてのシュート（超低速）。コロコロと転がりゴールイン。ガッツポーズ。
スタメン発表。FWに城が久しぶりのスタメン。CBにはトゥイードと山尾が揃って戻った。左サイドは大友。対戦相手広島からレンタル中の河野が控えDF。
城 北村 大友 マシュー 内田 臼井 中島 山尾 トゥイード 早川 菅野
広島のスタメンは、今季はJ1ぜんぜん見てないからベストメンバーなのかどうかすら判断できない。実際のところどうだったんだろう。
選手入場では借りたフラッグを振る。うまく振れていないような気もしなくもないが、まあ気にしない。
試合開始。
横浜の選手たちはJ1相手ということで最初から闘志を見せ、積極的に仕掛ける。ペースはやや横浜。臼井、大友の両サイドがドリブルで深くえぐってクロスや、中へ切れ込んでの攻撃を見せる。細かなパスでミスも少なく、ときおりみせるサイドチェンジも効果的。守備でもプレスが早く、奪われても自分で追い、もう一人が追い、広島に早い展開をさせない。
でもさすがに広島で、ペナ近くまで行けば個人技であわやというところまで持っていったり、惜しいミドルも出る。中盤のベットが持って前を向くとかなり危険。どちらにもチャンスがあるが無得点で前半終了。
後半はやや広島が修正したのか、若干押し返されての展開。横浜は前半に引き続いてサイドの突破からチャンスを作るが、時間とともに疲れが出始め中盤で追えなくなり、全体に引き気味に。広島はより攻撃的になったベットが上がってシュートを放つが枠外へ。ゴール前で横浜の選手が必死に守るシーンが増え、持ちこたえてくれ、という思いばかりが募る。
84分。遠いサイドのゴールで、ゴールネットが揺れる。入ったのか？ 一瞬喜び、一瞬静かになったような気がして、横浜の選手が喜ぶ姿が見え、まわりでフラッグが打ち振られる。このあたりの時間帯は精神的にテンパっていたので、詳細は覚えていない。場内アナウンスでは山尾の得点とのこと。ということはセットプレーからだよな。横浜先制！
声に促されて、ここからはずっと立って応援した。横浜は選手の疲労の色が濃く、3人を交替。ゴール正面でのセットプレーを防ぐと、コーナーフラッグ付近で時間を使いながら耐え、タイムアップ。目の前で菅野がこっちに向かって派手なガッツポーズ。
1-0。勝っちゃったよ、おい。ほんとかよ。すごいうれしい。
フラッグを手に前列へ行き、選手たちを迎える。
- フラッグを貸してもらったのは感謝。けっこう楽しめた。
- 一方で、流されやすい自分に反省。より応援にのめり込んでしまったせいで、試合のいちいちを覚えてないので、日記に書けるのは試合前後ばかりだ。記憶力なし。
- いつもより手拍子も強めだったので手が痛くなった。小学生か。
- 勝ち進んでしまったので、次の相手はガンバ大阪。12月12日、会場は、ええと、まだ決まってないんだよな？ できれば行きたいけれど...。
