もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

気持ちは見えたが…

三ツ沢にてヴァンフォーレ甲府戦。アレモン追悼試合ということではあったけれど、試合前の黙祷以外はそんな雰囲気でもなかった。ちょっとした不用意さと、セットプレーからの2失点で0-2敗戦。
試合後の雰囲気はかなり悪い。
ここで夏休みを取っていたのは正解だった。あまりの暑さに出掛けることはなかったものの、家にいるのもそれはそれで気分転換にはなったようで、前節の大敗から「今日は勝つよ!」と拳を上げるくらいには気持ちが回復していた。
でも家族はどこかへ外出中らしく、振り上げた拳はそっと下ろして静かに出発。
横浜駅からのバスは久しぶり。PASMOが使えるようになっていて便利、便利。
三ツ沢へ到着。やっぱり三ツ沢はいいな。それにしても暑い。これも久しぶりにビールとキュウリを買う。
スタメンに名を連ねるというのを聞いて、うちには吉野がいた!と大いに期待する。雰囲気の悪いのを少し戻してくれるような気がしたからだ。あんまり根拠はないけれど。で、スタメン。

  ヨンチョル  平本
滝澤 パウロ 吉野 ボムソク
智吉  早川  和田  山田
      菅野

怪我の難波に替わってFWにヨンチョルが入ったのは予想どおり。吉野は中央で、ボムソクが右。センターバックはずっとサイドで起用されて来た和田で、そんなに人がいないの?と不安になる。控えDFも本職センターバックではない岩倉のみ。左サイドバックは(待ってました)智吉。
あれだけの大敗の後だから変えるのは当然と思うが、パウロとボムソクのダブルボランチをあっさり一試合で諦めてしまったのはちょっと意外だった。奥がベンチスタートも。
ピッチ練習前には新入団選手のあいさつ。西山、呉範錫、パウロ、そして三浦淳宏。やっぱりアツへの声援は一際大きかった。
選手が登場してあいさつ。ゴール裏はブーイング。もちろん前節のふがいない戦いを繰り返すなという意味だが、選手たちの反応は微妙。戸惑っているようでもあった。プラスになったかマイナスになったかは人それぞれだったかもしれない。練習の間、横浜側のまとまった応援はなし。甲府のチャントだけが三ツ沢の空に響く。
試合前にはアレモンへの黙祷。甲府サポも協力してくれました。感謝。そしてキックオフ。
両チーム素晴らしい闘志で、少々荒っぽいながら気持ちのこもったプレーを見せてくれる。甲府が攻めて横浜が守るのはチームの特徴そのままだから悪いとは思わなかった。横浜の相手ボールホルダーへの寄せも粘り強い。いいんじゃない?
甲府の素早いリスタート。一つ目はかろうじて防いだものの、ピッチには集中を切らしていた選手がいたのも確かで、その流れのまま、クリアしきれずゴール前にこぼれたボールを須藤がフリーでシュート。11分に早々の失点を喫する。前節の2点目と似た取られ方で非常にもったいなかった。
その後はまずまず。チャンスの数は相手の方が多いが、切れずによくファイトし続けていた。甲府の高いDFラインを抜けかけるチャンスもいくつかあったが、最後の一歩が足りず無得点。前半は0-1で終了。
後半も同様の展開。甲府は持ち味のパスワークが時折見えるものの、高い位置では少なく、前は個人での突破に頼りがち。サイドより中央からが多く、中盤も戻って人数を欠けて守る横浜は決定機をあまり作らせなかった。
23分、山田が2枚目の警告で退場。中盤の吉野を下げてDF岩倉を入れた交替は致し方なかったが、これで横浜の攻撃のアイデアは激減してしまった。中盤でこぼれ球を拾うことがほとんどできなくなり、全体が下がってしまうと、後ろからのビルドアップでは出しどころなくスピードダウン。
この辺りでスタンドからは不満の声が増えだした。分かっちゃいるけど言わずにはいられないってところか。
40分、コーナーキックからまた須藤に、今度は頭でずどんとやられて万事休す。今年は本当にセットプレーが弱い。高さで甲府が勝るのは分かっているが、やはりあれだけ鮮やかにやられると心穏やかではいられない。
早川を上げてのパワープレーも、ほとんど自陣で守りっぱなしが最後まで続き、やるせないまま試合終了のホイッスルを聞いた。0-2。
甲府は順位相応といった感じで、去年のような溌剌さは影を潜め、らしさはほとんど見られなかった。暑さにやられているのかもしれない。そういった相手だったからか、横浜は前節から僅かの期間でチーム立て直しもままならないなかではかなり良いサッカーができたのではないかと思う。和田のセンターバックは思っていたよりずっと良かったし、ヨンチョルや平本の仕掛けも楽しかった。途中出場の西山は唯一「個」で相手を脅かしたし、何より多くの選手が「戦っていた」。メンタルコンディションはすごく良かったと思う。惜しむらくは、チームの統一した意識がいま一つ、いや二つ足りなかったこと。ずっと同じ戦術でやってきた甲府との大きな差はそこで、特に一人少なくなってからの攻め手のなさには失望した。
選手たちが試合後のあいさつに来ると、かなり激しいブーイング。何と言ったのかは聞き取れなかったものの、選手たちの表情からかなりまずいやりとりもあった様子で、雰囲気は最悪だった。選手が去った後は、力なくその場に腰を落としてしばらくぐったりとした後、とぼとぼと帰路につく。
横浜駅までは徒歩。あっつい暑い。駅では待たずにすぐ電車が来てくれたので、涼しく帰れたものの、周りにはかなり汗臭くて迷惑をかけたような気がする。コンビニでアイスを買い、帰宅後はシャワー。
明日は会社だ、はあ。