もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

天皇杯1回戦は内容のある勝利

台風接近中の雨中ゲームとはいえ、入場者数815人は寂しい限り。だが横浜FCサポーターにとっては、5-0の勝利という結果以外にも収穫のある観戦だった。

天皇杯1回戦、山形県代表・山形大学戦は、5-0で勝利。

横浜のスタメンは主力を温存する所謂ターンオーバー。若手や出場機会のない選手たちが多くを占めた。

津田
小野瀬
内田
中里
アイン
松下
永田
楠元
大崎
市村
渋谷

ベンチ:高丘、藤井、佐藤、前嶋、ナソンス

とはいえ、負傷明けの#15市村、#9津田、#19小野瀬は負傷前にはバリバリのスタメン、#6中里、#24松下、#1渋谷らもシーズン通してベンチ入り、#7内田、#22永田は最近では途中出場での得点など目立つ働きをしており、若手と呼べるのは#32グエン トゥアン アインと#31前嶋くらいのもの。

そんな横浜はキックオフから、こちらの予想よりずっと良い動きを見せた。下位カテゴリーが相手でも、メンバーが入れ替わっても、やるサッカーはリーグ戦で観ているそれ。サボらずにスペースを埋める守備が機能する。

試合後コメントにもあったが、個々人のスキルには差があり、流れのなかでのポゼッションではあまり縦に急ぐということもなく落ち着いて、上手く相手のプレスをいなしていた。SHに松下と内田というベテランが、中央には中里がいたのが大きかっただろうか。

そんなわけで、チームとして大きな問題が起きているシーンは少なかった。

良い方で目立ったのは、攻撃面では内田。FWのような位置でのプレーも多く、ダイアゴナルランで逆サイドまで抜け出たり、縦へのドリブルからシュートを放ったり。守備では#21大崎。相手が大学生でもリーグ戦と変わらぬテンションで、パスコースを読んで前へ出てのカットや激しいチャージを見せた。スタンドでは「そこまで激しく行かなくても」と話している声が聞こえたが、自分にはよい判断だと見ていた。

ベトナム代表として注目されていたアインだが、以前動画配信で観た水戸との練習試合での落ち着きのなさはどこへ、代表戦を彷彿とさせる軽やかなターンやボールテクニックでボランチの役割をそつなくこなしていた。母国のインタビューで話して気になっていた体重も、他選手と比較して目立って細いということもなく、雨で濡れたピッチでも問題なくプレーできていた。

山形大は、雨のコンディションも災いして、地上でのパスからはなかなか前へ進めなかった。縦のボールには大崎と#27楠元が高さで跳ね返すシーンが多かった。守備面ではイバ&大久保という長身FWへの対策をしていたはずで、横浜が違ったタイプのFWを入れて来たことも不利に働いたのでは。

ゴールはセットプレーから。16分に大崎が決めて先制。35分にはオウンゴールで2点目。2点差となってからも、横浜のバランスは守備的に偏ることもなく、それまでのプレーを続けた。

後半には一度、相手FWにDFラインの裏を取られて決定的なGKとの1対1となったシーンがあったが、シュートは渋谷が身体に当ててよく防いだ。その後は横浜ペースだが得点がないまま進んだ。

88分にこぼれ球を松下が決めて3点差となると、それまで耐えていた山形大の緊張の糸が切れ、90分にナソンス、90+2分に楠元が加点し、最終的なスコアは5ー0となった。

横浜としては収穫のある試合だったと思う。アインの実戦での能力を確認できた。途中出場した前嶋も上手く試合に入れていた。怪我明けの選手たちにとっても試合勘を取り戻すことが出来た。

試合後、山形大の選手、スタッフがスタジアムのぐるりを回って挨拶してくれた。負けが単なる負けでなく、良い経験になってくれただろうか。