ニッパツ三ツ沢でのホーム開幕戦、栃木SC戦は1-1でドロー。
前節・今節でまだ二試合であり、いろいろ言うには時期尚早だが、内容はチーム作り直しの例年に比べると落ち着いているとは思う。観ていても昨季より面白いサッカーをしている。
開幕戦ということで試合以外のイベントもたくさんあったので、退屈になることもあるまいと早めにスタジアム入り。クラメン先行入場で入ったのはいつ以来だろう。あまりうろうろせずにスタンドにいたが、スクール生の前座試合、市会議員の市歌斉唱、鶴ヶ峰中ブラバンの演奏、F!リーダーズ、P.IDLのパフォーマンスと間断ない。開幕戦らしいどこか浮ついた雰囲気も悪くない。
スタメンは前節と変わらず。
試合内容は、前節に比べると若干押されていたか。前半は横浜が、後半は栃木がペースを握っていた。横浜は#39大久保を、栃木は#14阪野をと、長身FWをターゲットにすることが多いのと、どちらも左から攻めることが多かったので、どこか似た戦い方だった。
試合開始直後は遠目からのシュート等も多く、ボールが落ち着かない。
横浜は、昨季より縦への意識を持つようになったことは選手コメント等でもわかっていたが、観ていてもう一つ、対人での激しさが加わっているような気がした。昨季は攻撃ではポゼッション優先、守備ではディレイで遅らせることが多かった。今季はどちらにおいてもその部分が減ったように感じる。攻守が激しくスピーディー。
大久保は昨季栃木でプレーしていたこともあってかマークもきつく、横浜が崩してシュートまで持ち込むことは少なかった。一方の栃木はその部分、二列目からの飛び出しなどもあって、決定機の数では上回られているような印象だった。
前半終了間際、#19小野瀬が左サイドの裏へ抜けてのクロスに、#11カズがどんぴしゃのヘディングシュートを放ったが、GKのセーブで惜しくもゴールならず。前半はスコアレスのまま。
後半はやや栃木が盛り返す展開。
そんな53分、栃木のCKから横浜のカウンター。#10寺田から裏へのロングパス一本で小野瀬が抜け出し、鮮やかなシュートが決まって横浜が先制。フロンターレが中村憲剛のパスからレナトが決めたゴールを中継で見て、こういうのをうちも出来たらいいな、あるとすればパスの出し手は寺田だろうかなどと考えていたから、期待していたようなゴールが目の前で見られたのは最高に気持ちがよかった。
だが4分後すぐ追いつかれる。左サイドのタッチラインぎりぎりから、中へ切れ込んでの#10杉本の左足。これもきれいに決まった。ラインを割ったとセルフジャッジしてしまったか、横浜のDFはマークが甘かった。
その後は栃木ペース。失点からの立ち直りが遅いのはチームがずっと抱え続けている問題。
選手交代では、攻撃的なポジションでリフレッシュの意味合いが強い3枚のカード。内田が前めで細かなパス交換をしてチャンスメイクしていたのが可能性を感じさせたが、ゴールは奪えず。
終了間際に、ペナルティエリア内でスライディングしたパクテホンの手にボールが当たって警告、栃木のPKになったが、#25小野寺がフカしてしまい、結局そのまま1-1で試合終了。
中里、中島の両左足を中心に、DFラインからも含めて大きく展開することが多いが、群馬に移籍した松下裕樹の穴を展開力では十分埋めていると思う。後はフィニッシュでどうできるか。この日も大久保はポストプレーで奮闘していたけれどシュートはなかった。中里が前半すぐに流れの中でロングシュートを放ったが、あれは続けてほしい。
今季は観ていて面白い。スタメンや選手交代等、監督が色を出すのはもう少し先だと思うので、しばらくはチームのベースが固まるのを待つのでは。その後どうなるのかも含めて楽しみにしたい。