iMac(Late 2012)がトラブル。過去にiMacを修理に出したときのことを思い出す。修理見積もりは出さなかったのだが、そこそこの費用がかかるだろうことは予想出来る。すぐ次の週末に使いたく、購入してから日も経っていることから、思い切って新しい機種に買い換えた。
事故
ある日、Chromeを使っていたら突然サッドマックに似た表示が出、どのページも見られなくなった。そうこうするうちカーネルパニックでダウン。
電源ボタン長押しで起動させると、
- 「"Finder"を最後に開いたとき、ウインドウの再開中にアプリケーションが突然終了しました。もう一度ウインドウを再開しますか?」と表示されるが、勝手に消えてまた出てを繰り返す。Finderが再起動を繰り返しているようだ。
- iCloudのパスワード入力を促すダイアログも表示される。
- 「キーチェーン"login"が見つかりません」というダイアログも重ねて表示される。
- 画面下にDockは表示されているが、どのアプリケーションを起動してもすぐに強制終了してしまう。
という状況。コンソールもアクティビティモニタもターミナルも環境設定も何も起動できないのでお手上げ。
この後は、電源ボタン長押しでの強制終了と、様々な起動方法で試行錯誤したのだが、大まかにまとめると以下のよう。
- 復元システム(Command+Rで起動)
ディスクユーティリティでディスクの修復・アクセス権の修復を実施。 「孤立したブロックがあるため、ボリュームビットマップに若干の修復が必要です」 「ボリュームのフリーブロックカウントが正しくありません」
- ハードウェアテスト(Dで起動)
問題なし。
- セーフモード(Command+V+Shiftで起動)
→起動するときもあればしないときもある。
【起動しないとき】
→復元システムで起動し直し、ディスク修復・アクセス権修復【起動したとき】
ゲストでログイン
→動作に問題なし
→KeyChain First Aidで自分のキーチェーンを修復
→Library/SavedのFinder関連ファイル(com.apple.finder~)を削除
自分でログイン
→様々なダイアログが表示される症状は治った。
→Finderが再起動を繰り返す症状はそのまま。
ユーザーの起動関連のファイルが壊れてしまったのではないかと予想。バックアップを取ってからクリーンインストールし直そうと考えた。
バックアップ
何はともあれバックアップ。TimeMachineは信用しておらず、個別にバックアップを取っていたファイルは前回から日が開いているものもあるので、取れるなら今の状態を取っておきたい。
FireWireケーブルを使ったターゲットディスクモードで繋ごうと思ったのだが、iMac(Late 2012)はFireWireの代わりにThunderboltが付いたモデルだった。家にはThunderboltポートを持つMacが他に一台もないので、この方法は断念。
そこで、USBメモリを起動ディスクにしてみた。まず、復元システム(Command+R)で起動。32GBのUSBメモリをMac OS 拡張(ジャーナリング)、GUIDパーティションテーブルでフォーマット。Yosemiteをインストールして、そこから起動する。外付けHDDを繋ぎ、ファイルを退避。
ホーム以下、DropBox以外全てを手動でコピー。約700GB。残り18時間と表示されたが実際には18時間では終わらず、仕掛けたまま放置して出かけてしまったので詳細な所要時間は不明だが、20時間以上はかかっていると思う。
不可視のLibrary配下は後からTerminalでコピーしたところ、いくつかエラーが出たので、必要と思われるところだけ個別にコピー。
リカバリー
バックアップが出来たので、まずはそのまま上書きでのOSインストール。ところが、ダウンロードの途中で毎回止まってしまう。残り表示が15分程度から順調に減っていくのだが、その後6時間等に変わり、そのまま進捗しなくなってしまう。何度か試して諦めた。
次はドライブをフォーマットしてのクリーンインストール。
ディスクユーティリティから内蔵Fusion Driveを選択して「消去」してみるのだが、「ボリュームを暗号化して消去できませんでした エラー:Core Storage 論理ボリュームを削除できません」と出る。
これはHDD or SSDのトラブルか?
買い換え
2010年に一度、HDDの故障でiMacを修理に出したことがある。交換対応で2万円〜の見積もりだった。今回のはFusion Driveであるから、それ以下ということはあるまい。同様のサービスで4万円前後はかかるようだ。
自分で設定した耐用年数には届かないが、まる2年使ったことでもあったので、スッパリ買い換えることにした。機種はiMacではなく、MacBook Pro。これに後追いでディスプレイを購入してクラムシェルで使えば、モバイルでも自宅でも一台でよいだろうという参段。早速翌日にヨドバシカメラにて、クレカ分割で購入。
一週間程使ってみたが、Retinaディスプレイは素晴らしいものだ。これは大きなディスプレイは買わなくてもいいのではないかとも思える。確かに13インチでは狭いが、わざわざ汚いディスプレイに映して使うのももったいない気がしている。
壊れたiMacにはまだUSBメモリを差しっ放しだ。しばらくはこのままにしておくつもりだが、使わずに誇りをかぶった頃には箱に仕舞ってしまおう。