チーム成績
42試合 14勝13分け15敗 勝ち点55 22チーム中11位 49得点47失点(得失点差+2)
スタジアム観戦 42試合中17試合(ホーム17/アウェイ0)
スタジアム観戦時の勝敗 7勝5分け5敗
負け越しで11位という成績のわりにシーズン終了後の満足度が高かったのは、例年に比して生観戦での勝率が高かったせいだろう。まだ記憶が鮮やかなシーズン後半に戦績が良かったこともそれを後押ししている。観戦試合数が昨年の12試合よりも多くなったが、アウェイに限れば近場ですら一試合も行けなかったのは残念。
以下はFootball LAB(http://www.football-lab.jp/y-fc/)からのデータ。
ボール支配率 52.7%(4位)
チャンス構築率 8.7%(19位)
シュート 12.2(18位)
コーナーキック 4.0(19位)
オフサイド 1.9(16位)
被チャンス構築率 9.5%(8位)
被シュート 13.1(6位)
タックル 23.1(6位)
インターセプト 2.9(18位)
ボール支配率を除けば、攻撃に関する数値は軒並み下位。これは過去三年間に渡って続く傾向なので、山口監督のチームづくり乃至クラブの強化方針がその方向で継続されていたとも言えるか。今季で言えばセットプレーに強さを発揮したが、コーナーキックの獲得数は少なく、チームの強みを活かす戦い方が出来たのかと言えば疑問だ。
攻撃に比べて守備の数値が全体的に良い傾向で、今年も横浜FCは守備のチームだったことがよくわかる。であれば、得失点差がプラス2にしか出来なかったことが問題で、守備への注力も中途半端だったということか。インターセプトが少ないのは、守備時にボールを奪うことよりもリトリートに徹していたのだと思うが、確かにシュートコースへ身体を投げ出すようなプレーが記憶にあるのとは反対に、奪ってショートカウンターを仕掛けるようなシーンは少なかった。
個人成績
名前 | 試合数 | 出場時間(分) |
---|---|---|
野上 | 41 | 3,690 |
寺田 | 41 | 3,627 |
南 | 39 | 3,510 |
ドウグラス | 38 | 3,420 |
小池 | 36 | 2,796 |
黒津 | 34 | 2,136 |
パクソンホ | 31 | 2,059 |
市村 | 30 | 2,344 |
松下年宏 | 29 | 2,384 |
松下裕樹 | 27 | 2,417 |
中島 | 27 | 2,252 |
安 | 27 | 1,976 |
小野瀬 | 22 | 1,087 |
永田 | 21 | 1,390 |
最多出場試合数は野上と寺田の41試合。半分(1,890分)以上ピッチ上にいたのは12人。昨季ほど猫の目スタメンではなかった。今季のベストイレブンを選ぶならこうなるか。
スタッツでみれば「ゴールが少ない」これに尽きる。夏場にチーム成績が上向いたあたりから実況等ではさんざん言われていたことだが、シュート成功率は高いがシュート数が目立って少なく、それに伴って得点も少ない状況が最後まで続いた。チームのトップスコアラーが7点では厳しい。
得点 | 名前 | 出場時間(分) | |
---|---|---|---|
7 | FW | 黒津 | 2,136 |
5 | MF | 松下年宏 | 2,384 |
DF | 野上 | 3,690 | |
4 | MF | 小池 | 2,796 |
MF | 野崎 | 1,943 | |
3 | FW | パクソンホ | 2,059 |
MF | 寺田 | 3,627 | |
MF | 松下裕樹 | 2,417 | |
MF | 野村 | 652 | |
1 | FW | ホナウド | 448 |
0 | FW | 三浦 | 4 |
FWのせいだけには出来ないものの、結果としては大久保哲哉が抜けた穴は埋まらなかったということだ。黒津はシーズン終盤までエンジンがかからず、パクソンホはチームにフィットするまで時間がかかり、ホナウドはシーズン通して期待倒れに終わった。
4-2-3-1システムの場合、2列目にも得点の期待はしたいところだったが、MFもフィニッシュには物足りなさがあった。松下年宏、寺田、小池、野崎、内田らはシュートは放てどゴールは決まらず。「セットプレーが強かった」のではなく、インプレーからがぱっとしなかっただけだ。一方で、松下裕樹、アンヨンハといった守備的MFの活躍は目立った。
DFは例年通りの駒不足。CBは実質的に野上とドウグラスの二人のみ。SBは左こそ中島と永田で回せたが、右は市村を負傷で欠くと代わりはいなかった。小池を右SBで使う様は、昨季終盤に武岡を同じように使っていたのを想起させたが、どちらも攻撃に特長のある選手であり機能したとは言えない。「野上を右にスライドし、松下裕樹を下げてCBにする」という布陣が苦し紛れなのは見ていても分かり、結果もよくなかった。
GKは南が流石というプレー。GKの個人能力で失点を防ぐシーンを何度も見られたのは何年ぶりだったろうか。渋谷、高丘の若い二人との差は大きい。
現在時点で、オフィシャルからアナウンスがあった非更新選手は西嶋のみ。監督が替わることで戦術は変更するだろうが、選手をどれだけ入れ換えるのかは分からない。今季の成績では外国籍やベテランを中心に大きな入れ替えがあってもおかしくはないが。