もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

IIJmioへMNP

時流に乗って、MVNO(格安SIM)へMNPしてみた。但し端末はiPhone 6ではなく、iPhone 5s

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主目的は「機種変更」から「キャリア変更」に

iPhone 5を使い始めて2年が経過した。iPhone 3GiPhone 4iPhone 5と、2年毎に機種変更して来たので、今回も同様にと考えていたのだが。

新発売のiPhone 6は大き過ぎて食指が動かなかった。店頭で触ってみると大きいわりに薄く軽く、手に感じる質感が乏しくておもちゃのように感じた。世間の評価はどうなのだろうとネットで調べてみたが、早い時期に購入した人々というのは端的に言えば新しい物好きのファンボーイであり、iPhone 6の大きさにもあらかた寛容で、あまり参考にならなかった。

だがそれとは別に、それを機にMVNO(格安SIM)へMNPする人が増えていることも知った。それまでMVNOに抱いていたイメージは「イオンで売っている『安かろう悪かろう』なSIM」といったものだったが、どうやらそうとも言えないらしい。ちょうど三大キャリアが揃って音声通話定額プランを導入し始め、不要なものを押し付けられているように感じる人の不満を、MVNOの従量制データプランが上手く拾い集めている。

自分も音声通話はほとんど使わない(平均すると月200円以下)ので、どうなるかと試算してみた。

ソフトバンク(現行)

ホワイトプラン + S!ベーシックパック + パケットし放題フラット + 通話料
934 + 300 + 4,200 + 200 = 5,634円

ソフトバンクiPhone 6へ機種変更)

スマ放題 + S!ベーシックパック + データ定額パック(2GB) - のりかえ割
2,700 + 300 + 5,000 - 1,080 = 5,820円

IIJmio(ミニマムスタートプラン)

月額料金 + 通話料 + (端末代金 ÷ 24) ※iPhone 6を2年使う場合
1,600 + 200 + (67,800 ÷ 24) = 4,625円

端末代金を含めても月額千円ほど安くなることがわかった。本気で安く使おうと思うならiPhoneのような高額な端末など使うのがおかしいのだが、安いに越したことはない。思い切ってMNPすることにした。ソフトバンクの2年縛りが切れる11月になり、さっそく手続きした。

計画

MVNO業者の選定は、代表的なところを比較対象として、評判のよさそうなIIJmioに決めた。

MVNOを使うなら、端末はSIMフリー版を用意しないといけない。SIMフリー版iPhoneはオンラインのアップルストアで扱っており、購入時点での選択肢はiPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5sの3つ。

6 Plusは「ファブレット」なのでそもそも除外。6か5sという選択だが、6は前述のとおり大きさに難がある。具体的に言えば、片手操作で親指が画面の上端に届かないので、両手操作が必要になり煩わしい。とはいえ5sは1年前のモデルだ。

6にあって5sにない機能を並べて、欲しいものがあるか考えてみた。おサイフケータイのある日本では、NFCはしばらく使う機会はないだろう。802.11acは、自宅の光が最速20Mbpsほどしか出ないのであまり意味はない。LTEやカメラは今のままでも十分。特別惹かれる機能はない。正直なところ今の5でも十分だと思っているのだから当然だ。

大きさを重視して、iPhone 5s SIMフリー版を購入することにした。

購入

iPhone 5sは注文から3日で届いた。Appleローンは金利0%キャンペーンが終わっていたので、分割ではなく一括購入。

キャリア変更の手続きは、電話番号をそのまま使いたいのでMNPを利用する。ちなみにその番号は、6年前にドコモからソフトバンクMNPしたもの。IIJmioはドコモの回線を使うため、奇しくもまた戻るわけだ。

まず移行元のソフトバンクから『MNP予約番号』をもらうため、*5533(携帯電話番号ポータビリティMNP)お問い合わせ窓口)へ電話。

オペレーターの女性は今風の嫌な敬語を使う人で、いちいち不快だった。端末は別途購入済だと言ったのに、前段もなくiPhone 6への機種変更キャンペーンの説明をし始める。最終的にはMNP予約番号はSMSで送ってくれるのだが、それまでに5分ほど一方的に話し込まれた。ソフトバンクはかつてショップ店員にも不愉快な思いをさせられたが、最後の最後にまた嫌な思いをすることになった。手数料が2,000円+税。解約料は0円。

ちなみに、MNP後も数ヶ月はMyソフトバンクでの料金明細は見られるそうだ。

MNP予約番号は15日間有効なので、週末にでもゆっくり手続きするつもりだったが、さっさと済ませたい気分になり、結局その日のうちにしてしまった。

IIJmioへの申し込みはネットからでも可能だが、今回はビックカメラの対面販売「BIC SIM カウンター」を利用した。ネットだと数日かかる手続きが、その日のうちに出来るという。一番近いラゾーナ川崎店へ平日昼前に行ってみると、客は自分だけ。待たされることもなく、身分証、クレカ、MNP予約番号の有無を確認されると、さっそく手続きに入った。

手続きはiPadにて、説明を受けながら必要事項を入力していく。住所や電話番号、利用するプランやSIMのサイズ等、正味20分。担当の店員は気さくで説明も丁寧。ソフトバンクの件があった直後だったので余計に印象良く感じた。

それが終わるとSIMが出来るまで30分ほどかかるというので、昼食を食べに一旦店を出る。ラゾーナのフードコートはお昼時で混んでおり、食べ終わった頃にはソフトバンク回線は「圏外」となり、受取時間も過ぎていた。再び店へ戻ると、カウンターには3人ほどが、先ほど自分がやっていた各種情報の入力をしていた。出来たSIMのパッケージをレジで購入。2,990円+税。

復元と設定

家に帰るとさっそく設定作業。nanoSIMをiPhone 5sに挿入し、電源オン。iPhoneの初期設定をしていく。

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予め前のiPhone 5の環境をバックアップしておいたので、「iTunesからの復元」を選んだのだが、「iPhoneのソフトウェアが古いため復元できません」のエラー。確認すると、購入したiPhone 5sにプリインストールされたOSは一つ前の8.0。とりあえず新規iPhoneとして飛ばせる設定は飛ばして進み、使えるようにしてからソフトウェアアップデートで8.1へ。その後改めてバックアップから復元した。

なぜかAppStoreが英語バージョンになってしまっていたので、サインオフ→サインオンで日本語バージョンに直す。5になくて5sにあるTouchIDの設定はしたが、パスコードロックの解除では、これまでの癖で指紋認証ではなく入力してしまう。

App Storeから「IIJmioクーポンスイッチ」アプリ導入。高速通信と低速通信を切り換えて速度制限を乗り越えるアプリだが、自分の使い方ではおそらく上限の2GBには届かないので、状況確認用として使うだけになる。

一緒に買って来た液晶保護シートを貼り、ケースはこれまで使っていたものをそのまま装着。ケース代も馬鹿にならない。サイズが変わらない利点だ。

はじめにソフトバンクへ電話をしたのが10時で、15時にはすっかり新しい環境になった。

使用感はこれまでどおり

使用感は何も変わらない。回線がソフトバンクからドコモに変わったことで、電波の入りやすい場所・入りにくい場所は変わった。予想通り、建物の奥まった場所で電波が入るようになった傾向は体感としてある。逆に遅く感じる場所も。総じて自分の生活圏では問題になるほど違いはなかった。

softbank.ne.jpとi@softbank.jpのメールアドレスが使えなくなるのをすっかり忘れていたが、それで困るような使い方をしていなかったので、何人かへ「今後はSMSで」と伝えるだけで済ませた。

端末は5から5sになり、スペックは若干上がったが、カメラの起動が早くなったくらいで、こちらも特に違いを感じる場面は少ない。一番の違いは、本体カラーを黒から白に変えたことで、ディスプレイが小さくなったように錯覚することだろうか。

IIJmioは1年で解除料0円になるので、ダメならまた別のMVNOへの移行も出来なくもないが、そんな心配はなさそうだ。あるとすればiOSのアップデートとの兼ね合いだろうか。

追記

一週間ほど使ったが、自分の生活圏では、ソフトバンクに比べてドコモの回線ははっきり体感できるくらい「遅い」。

ソフトバンクLTEではアンテナ4〜5本がほとんどだったが、ドコモは1〜2本のことも多い。繋がっても遅く、TwitterのTLに現れる画像ですら待たされる。逆に、圏外エリアだった場所で3Gが入ることは多くなったが、総合的には不満。

追記2

最初に受けた電話が間違い電話だった。

かけてきたのはドコモDCMXサポートセンター(03-5916-0037)。回線をドコモに戻した直後だったので何かの勧誘かと身構えたが、宛名が違う。番号を口頭で確認すると向こうの単純なかけ間違えだったのだが、切った直後に再び同じ声からかかってきたのは閉口した。顧客管理システムが馬鹿なのか。オペレーターが無能なのか。

追記3

IIJmioへの直でなく「BIC SIM」にした理由の一つ、BIC SIM加入特典である公衆無線LANサービスWi2 300の接続IDを取得した。

受付開始はIIJmioとの契約日から一週間くらいかかると言われ、確かにすぐ試したら受付ページで弾かれたのだが、ちょうど一週間後に再び手続きしてみると登録できた。使えるのはWi2 300エリア、BBモバイルポイントUQ Wi-Fiの一部。

BBモバイルポイントは数年前まで使っていた。マクドナルド、BECKS、ルノアールあたりで使えたので地味に便利だったが、通信速度は店によってまちまちだったので高望みはしないでおこう。