ワールドカップ期間中であり、日本代表のグループリーグ敗退・帰国があっても、J2は中断期間もなく通常通りに開催される。ホーム・ニッパ球での東京ヴェルディ戦。
ホームで弱い横浜FC。勝つのを期待して観には行けない。せめて楽しめる試合をというのが最近のささやかな望みなのだが、スコアレスドローという結果以上に見どころの乏しい試合だった。
試合前の順位は、
チーム | 順位 | 勝ち点 |
---|---|---|
横浜FC | 19 | 18 |
東京V | 20 | 15 |
ていたらくでこの順位にいるというのに、ヴェルディがさらにその下にいるというのは何とも言い難い。クラブの置かれた経済的状況等を勘案すれば、より悪い状態なのはこちらかもしれないとも思う。何はともあれ、J2残留争いに巻き込まれないためにも、お互いに目先の相手を蹴落としておきたい対戦。
18時キックオフの試合。天気は雨。家では降る気配なしだったが、横浜に着いたら霧雨のように降っていた。
クラブメンバーDayでもあるこの日は、開場前に並んだ熱心なクラメンには「アニバーサリーカード」が配られた。自分は薄情なので、キックオフ30分前到着。クラメンブースへ行けばカードがもらえるというので行ってみたが、スタッフが呼び込みするでもなく、やる気があまり感じられなかったので、問い合わせもせずに素通りした。
ふと気付いたのだが、CBの左右はいつからこうなっていたのだろう。開幕時は逆だったと思うのだが。
試合は、とても残念だが順位通りの内容。どちらも、連動しない煮え切らない攻撃、パスミスの連続で、ゴールエリア近くでの盛り上がりには大いに欠けた。
横浜は中盤にアンヨンハがいなかったので、守備面では不安が大きかったのだが、ヴェルディの攻撃はそんな心配も忘れるような迫力の無さ。平本はときおりスピードで魅せたが往年には及ばず、永井に至っては何の記憶も残さなかった。チームへのフラストレーションも溜まっているのだろう。サポーターは審判のジャッジに神経質に反応していた。
一方の横浜も、相変わらず相手ブロックの外を左右に行ったり来たりするだけ。パクソンホの高さに合わせるクロスも、黒津のスピードを活かす裏へのスルーパスも、試合を通じてほぼ無かった。
寺田、小池、内田らが斜めに走り、そこへパスを出すこともあった。今季の横浜は、そこへパスが出るだけでも進歩だ。シュートの意識も、他チームの平均より少し劣る程度までは高まった。シュート9本はうちにしては上出来。もちろん満足にはほど遠いが。
お気に入りの小野瀬が途中出場して、わりと良い動きを見せてくれたのが救い。
雨はときおり強く降ったが、それほどひどくもなかったのが救い。
どちらにせよ、そんな救いを探さないと納得できないような観戦だった。