もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

エースのゴールで今季初勝利

笠松での水戸ホーリーホック戦をスカパー観戦。終了間際の難波のゴールで1-0。ついに今季初勝利! 画面の前で自然に声が出た。
試合後に引き上げていく選手たちのリラックスした笑顔。これが見たかったんだよ。

水戸をはるかに仰ぎ見る現状

8節までの成績は対照的な両チーム。順位は水戸が4位、横浜は18位(最下位)。勝ち点は17と3。水戸のFW荒田は5ゴールで現在得点王、横浜はFWに未だゴールなし。しかも相性の悪い笠松での試合ということで、試合前はかなり覚悟していた。
横浜のスタメンは前節から大きく変えず。アツが戻り、前節フル出場のカズがベンチ。CBに戸川が戻った。

    池元  御給
アツ  八角  ヨンデ 須藤
片山  早川  戸川  田中
      岩丸

試合前のスタジアムからは、横浜ゴール裏の声がよく聞こえる。

悪くない

ヨンデの横パスが奪われるプレーからスタート。今日も不安な立ち上がり。
しかし横浜の方がボールを保持する時間が長く、徐々にチャンスをつくる。中盤の選手のポジションが割と高いのは戸川がラインを上げるからだろうか。アツがサイドへ振って片山が戻し池元のシュート。片山のクロスに御給が落とし八角がシュート。そしていつもどおりアツの直接FK。
水戸は早い動き出しから2トップへのボールを狙う。荒田も高崎*1も高さがあるが、どちらかと言えば裏を狙う、ゴールへ直結する動きが多い。対して横浜には、奪ってから速攻のイメージが薄い。
高崎のヘディングシュートはポストに当たって事なきを得る。
御給は甲府戦に比べてよくボールに触っている。楔は落とせるしファールをもらえる。高さ勝負では大和田とのガチンコで必ずしも優位とは言えない。
マイクの位置からか樋口監督の声がよく聞こえる。「追い越せ!」聞こえているのから判断すれば、横浜の選手はまだまだ樋口監督のイメージからは消極的なプレーが多いようだ。横浜の攻撃は、自重気味な右の田中に比べて左の片山は常に高い位置を取り、今日はキレている池元も左に流れることで、左にかなり偏っている。だが水戸の守備にも穴があってチャンスはよく作れる。コーナーキックは多い。
決定的ピンチになるのはロングボールの競り合いに負けたところがほとんど。こぼれ球を拾ってつっかけてくる水戸の二列目は怖いが、横浜の守備も人数をかけてよく凌いでいる。
前半ロスタイム、片山のバックパスが弱く、慌ててカバーした早川がファール。近い位置のFKだったが岩丸がファインセーブ。スコアレスで前半終了。

エースストライカーの待望のゴール

後半も同じようなペースで試合が始まる。ボールを持つ時間は横浜が長いが、なかなか縦へのパスが入らない。これはずっと抱えたままの問題だ。
先に水戸が動き、金澤と吉原が入る。金澤が入ったあたりでちょっと流れが水戸に行きそうだな、と感じたが、よく持ち堪えた。横浜は御給に替えて難波、アツに替えてカズ。池元の出来の良さに比べると御給は徐々に消えていったから、タイプの違うFWという意味でもこれは面白そうだった。
どちらも互角だがどちらもシュートのない時間が続く。
ロスタイムが3分という表示が出た頃。左からのクロスを跳ね返されたこぼれをヨンデが拾い、スルーパス。カズへのパスだったがわずかに合わずトラップミス。これが運良く前へこぼれ、詰めた難波が身体を投げ出しながら左足で流し込んだ。横浜ゴール! 横浜の選手、ベンチの喜び様。ゴールした難波は泣きそうだった。これまで溜まっていたものが傍目にも分かる。
残りはロスタイム分をやり過ごすための時間。とにかく遠くへ蹴り出した。そのままタイムアップ。

ようやく一つ。さあここからだ

選手たちがあいさつに向かうのをビューティフルネームが迎えている。どの時間から歌っていたかも耳に入らないくらい気持ちは浮ついていたようだ。笠松へ乗り込んだ勝ち組の盛り上がりはうらやましい。殊勲のゴールをあげた難波が足をひきずっているのが心配だ。
試合後のインタビューはその難波。インタビュアーの質問に素っ頓狂な声で聞き返している。興奮しているからなんだろうが笑ってしまう。クールダウンする選手たちの顔がすごく穏やかで、みんないろいろ感じていたんだろうと思うとよけいにうれしくなった。
今日は池元と片山のドリブルが頼もしかった。片山はこれまで少し感じた躊躇がこの試合では見られなかった。池元はシュートへの意識も高く、ゴールは時間の問題だと思う。
FWのゴールで勝てたのもうれしい。池元は調子を上げてきているようだし、御給も今日は悪くなかった。それぞれはいいプレーをしている。これにコンビネーションでの上積みが必要だろう。
スタッツはシュート数6vs14で横浜が圧倒。CKは13本もあった。これまで勝てなかった試合から内容が大きく改善したふうではなかった。これは勝ったからこそ言えるのだが、これまでも悪い試合をしていたわけではなかったんだと思う。
これをきっかけにしたいものだ。まずはあまりにご無沙汰なホーム三ツ沢での一勝を。
今日はこの勝利を素直に喜ぼう。

*1:高崎は駒沢大で八角と同期なのだそうだ。直接当たるシーンでは見ていてニヤけてしまった。