もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ニッパツ三ツ沢球技場

ネーミングライツによって名前が変わった、ニッパツ三ツ沢球技場での最初のゲーム。今季ホーム開幕戦。前評判の高い湘南ベルマーレとの神奈川ダービー。お互いに激しいプレーの多い、気持ちの入ったゲームだった。
結果はアンデルソンハットトリックで、3-2と横浜が勝利。
(写真→もっちーの日記の横浜FCの日記

開幕っぽい雰囲気

年間チケットは一般入場より15分早く入場できるので、余裕を持って出掛けたのだが。着いてみるとその先行入場の列が一番たくさん並んでいる。うちの試合を見に来るのは固定客が多いということは、いつぞやのJリーグからのレポートで知ってはいたが、ここまでとは。列の後ろに並ぶと、ぜんぜん得した気分がしない。
入場したら、スタンドへ行く前にまずは売店でイヤーブックと卓上カレンダーを買う。軽い昼食には富士宮やきそば。ビールは体調面を考慮してやめ、お茶にする。
階段を上り、スタンドを見回す。アウェイゴール裏、バックスタンド寄りの位置に新しいオーロラビジョンがあり、これまであったホームゴール裏はすっかり何もなくなっている。ビジョンは新しいだけあってなかなかきれい。そういえば何年か前に平塚で「オーロラビジョン欲しい」みたいな話があったような気がするけど、今はどうなっているんだっけ?
試合前にはいろいろとイベントというか、セレモニーが。ニッパツの社長のあいさつで「NHK」コールをやったり、F!リーダーズが小中学生のはずなのに予想外にちゃんとしていて驚いたり。去年の反動だろうか、何だかえらくほのぼのとしていたのだけれど、選手がピッチに出て来たあたりから気持ちも盛り上がって来た。
スタメン発表。

     アンジー
滝澤    長谷川   山田
   根占   エリゼウ
アツ  吉本  八田  洋介
      小山

前節とまったく一緒。控えはちょっと変わって、戸川が入っている。

前半は横浜ペース

キックオフ。
前半5分。ペナルティエリア内での競り合いから倒されてPK獲得。そのプレーはちょうど正面の位置だったので「あ、倒された」とは思ったが、時間が時間なのでまさか取ってくれるとは思わなかったからラッキーだった。アンデルソンが決めて先制! 喜ぶ選手の輪の雰囲気がなかなか良い。
徳島戦では最初からかなり相手にやられてしまったのだけれど、今日は横浜からも積極的に行くシーンが見えた。ホームゲームだというのもあるんだろうか。セカンドトップの長谷川が前を向いてのプレー。山田、滝澤の攻撃参加。右SBの中田洋介は前節途中交替だったが、その悔しさを晴らすように積極的にオーバーラップし、遠目からは思い切りの良いミドルシュート。やっぱり攻撃が持ち味の選手だわ。左SBのアツも前節は自重していたが、今日はより前めのポジションに見える。
湘南といえばアジエルなわけだが、今日はその対処がかなり良かった。中盤で下がって持ったときはエリゼウが寄せ、自由にさせない。エリゼウの能力は高くて、アジエルとの1対1でもかなり勝っていた。アジエルが奪われる想定はないのか、そこからのカウンターも効果的。
サイドに開かれたときは、うまく挟んで奪う守備ができていた。どの局面でのそうなのだが、横浜は寄せが早く、数的不利を作られることはほとんどなかった。
前半はリードしたまま終了。

どたばたした後半

後半7分、カウンター気味のプレーからアンデルソンがドリブルするところを、再び倒されてPK。アンデルソンが再び決めて2-0とする。
2本のPK判定が湘南側に与えたのは、ジャッジへの不満だったはずだが、湘南のプレーはむしろファールを厭わない激しさのままだった。もちろん神奈川ダービーということもあって、最初から両チームのプレーは少し荒っぽさを感じるものだったけれど。西村主審の判定も安定していなくて、ファールっぽいプレーでも突然流したりするので気が休まらなかった。
15分、少し消えていた長谷川に替えてヨンチョル。前で持つと周りは期待から「シュート打て」の大合唱。
19分。アジエルのドリブル突破を止めたのをファールと判定され、ゴール正面からのFK。これをちょっと前に入っていた加藤望に直接決められ、1点差となる。また加藤望か!
1点を返して息を吹き返した湘南が攻勢に出る。横浜は後半になると少し運動量が減って、アジエルリンコンを止められなくなる。湘南はイケイケで人数を前にかけてくる。
31分、エリゼウに替えて戸川。戸川はセンターバックに入り、吉本が左へ。アツが中盤へ。キープ力のあるアツで時間を作って相手の攻撃を凌ぐ算段だろうか。
34分。右から中田洋介が上げたクロスを、ファーでアンデルソンがボレー。見事に決まって横浜が再びリードを広げる。湘南が押し気味のなかでの得点だったので、勝った、とちょっと思ってしまった。
直後の35分。三田の蹴ったボールはキーパーとディフェンダーの間の嫌なところへ。ディフェンダーが触れず、小山は逆を突かれたような感じになってそのままゴールイン。再び1点差。
その後はかなり防戦一方の展開。横浜はずっと自陣で守る。滝澤に替えて太田を投入。4分のロスタイムもなんとか凌ぎ切って、横浜が勝利した。
あいさつに来る選手たちの喜びの表情は、話に聞いていたとおりかなり良い。太田の喜び方はブログそのままのはっちゃけぶり。吉本や戸川ら、新加入選手の仕草の一々が頼もしい。

キーパーとディフェンスラインの連携に課題

得点はアンデルソンの個人技によるものが大きかったが、その他のチャンスは割といろいろなシチュエーションからだった。アツのFKもそうだが、得点の匂いは割とあったし、攻撃に関しては前節から大きく改善したように見えた。
強いて言えば、シュートは遠目からが多く、相手ディフェンスラインを混乱させるような仕掛けはあまり成功しなかった。サイドからの崩しは後ろからの攻撃参加もあって、クロスを上げるところまでは良かったが、中に人がいなくて合わないことも目立った。
一方守備は、得点した直後に集中を切らしたのはいただけない。小山と吉本の連携ミスからピンチを招き、替わった戸川とも連携ミス。タイミング良く飛び出したときには良いプレーが多かった小山だが、クロスボールでの役割をはっきりさせないと今後も似たケースがありそうだ。
とはいえ、湘南相手にはもっと厳しい戦いを予想していたのに、試合を通じてよくファイトしてくれた選手たちには素直に感謝したい。都並サッカーの片鱗は見せてもらったような気がしている。
20日は自宅でTV観戦の予定。2連勝の横浜と、2連敗の草津だが、油断していい理由は一つもない。締めていこう。