もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

改めて観た浦和戦は素晴らしい戦いぶりだった

再放送を楽しみにしていたスカパーはまた映らないので、録画したNHKの放送を頭からみた。
赤ばっかりの日産スタ。今のうちには過ぎたるキャパだというのもあるし、そもそも借り物のホームスタジアムだと思っているので、ホームジャックとか言われてもあんまりピンと来ない。そりゃあ実況アナにそこを言われていい気持ちはしないけれど、悔しくはないな。まあそんなもんかなあ、というくらい。現地で体感したらまたぜんぜん違うのだろうけれど。
以下は試合を観ながらの走り書き。
立ち上がりからいきなり横浜の攻勢。右サイドのカタタウと、積極的に上がる山田卓也。平川とネネのディフェンスは緩く、こちらが完勝。
浦和の攻撃のキーマンであるポンテには、山口が激しいチェック。
横浜の中盤でのドリブルに、浦和の中盤がろくに対応もせずに見送るシーンが散見される。いくら疲れがあるといっても、前半5分でやるプレーではない。序盤には試合の主導権争いとして激しいやり取りがあるのが常だが、いくらスロースターターといってももう少し真面目にやるべきだろう。ましてや優勝がかかったゲームなのだから。
ポンテがスライディングタックルを受けて倒れる。ブーイングが飛び交う騒然としたスタジアムの雰囲気を気にもせず、キーパーの位置を見てロングシュートを放つカズ。こういう狡猾さが神髄。
浦和の中盤はボールが落ち着かない。前へ急ぐばかりで、ワシントンとポンテが二人でやっている。たまに永井や細貝がからむと可能性が増えるのだが、その回数は少ない。
17分、左サイド、低い位置からのスローイン。ボールを受けたカズがひょいと阿部をかわしてグラウンダーのアーリークロス。ゴール前へ走り込んだ根占が半身前に出て、右足インサイドでシュート。都筑の脇の下を抜けてゴール。
この日のカズは出色の出来。去年は城と二人で前線の守備に奔走していたが、それを思い出すような献身的なプレー。
浦和は失点した後、審判へのアピールが増える。ちょっと撫でられただけで大げさに倒れるのは、焦りが表に出てしまっているように見える。試合開始前から緊張感が感じられなかった浦和だが、最下位にまさかの先制点を許して、やっとこれが決勝戦だということを思い出したのか。声援よりブーイングが目立つスタンドも、それを後押ししてしまっている。
横浜左サイドで滝澤と三浦淳が時間をかけると、中央でフリーになった山田がミドルシュート。カタタウのドリブルから三浦淳のシュート。山口がハーフラインからロングシュート。大きなサイドチェンジからカタタウのシュート。三浦淳のスルーパスから根占がえぐってクロス、無人のゴールにカタタウ、カズと触るもシュート打てず。
浦和はトップに人が集まり過ぎて裏にスペースがない。横浜のがむしゃらなマークにワシントンが切れてラフプレー。小村が血相変えて猛烈アピール。これぞ小村。
平川は触れられただけでプレーをやめ、ファールをアピール。カタタウにやられまくって疲弊したメンタルは、優勝がかかった試合に出ているそれじゃない。ブレーキになっていた。
菅野が遅延行為でイエローカードをゲット。できれば後半まで取っておきたかったか。
前半終了。
後半頭から、浦和はネネに替えて田中を入れ、4バックにシステム変更。早々にポンテのクロスから永井がワントラップシュートを、菅野がファインセーブ。横浜はラインが下がってしまい、かなり押し込まれている。攻撃はカウンター頼りになるが、回数は少なくない。
三浦淳の演技賞で鈴木啓太イエローカード。カタタウがドリブルシュート。滝澤が右足でシュート。三浦淳のクロスにカズが競り、飛び出したキーパーを見てカタタウがシュート。同じくカタタウがミドルシュート
ワシントンの突破にはDFがぎりぎりで身体を寄せてシュートを打たせない。
16分、少し足を痛めていたカタタウに替えてヨンチョル。
再びワシントンの突破。同様にDFがよく身体を入れて事なきを得る。浦和のシュートシーンは増えているが、力のないシュートしか打たせない。右に開いたポンテのクロスに田中がヘディングで合わせるが枠の外。
27分、浦和はポンテに替えて小野伸二。ゴールにより近い動きをするポンテを下げるのはもったいないが、足を痛めていたようだった。
平川のクロスにワシントンのヘディングは、やはり枠の外。岩倉がよく身体を寄せていた。小野伸二ミドルシュートは力なくキーパー正面でワンバウンド。クロスからのルーズボールには菅野が飛び出してセーブ。永井のクロスにワシントンのヘディングシュートは、やっぱり枠の外。再び永井から柔らかいクロスを、山口が戻ってクリア。
34分、三浦淳に替えて吉野。滝澤をサイドに出し、吉野を中へ。
37分、ヨンチョルがハーフラインから飛び出してカウンター。坪井を振り切ってのドリブルシュートは枠の右。
40分、ワシントンのポストから田中達也のシュートは枠の外。ディフェンスはまだよく付いている。
右サイドで股抜きからゴールへ向かうドリブルのヨンチョル、シュートは打てず。大映しになる浦和の選手の表情はもうバテバテ。
43分、浦和のフリーキックはゴール正面のいい位置だったが、ワシントンのキックは壁に当たる。続くコーナーキックにワシントンがヘディングで合わせるが、ボールは枠の遥か上。
4分のロスタイムが過ぎて、ホイッスル。横浜勝利。
まさに意地の勝利だった。こんなのを毎試合できたらそりゃ凄いが、それは望み過ぎというもの。この試合に関しては言う事無しだが、シーズン通して失い続けた自信を少しでも取り戻せたのが、一番の収穫じゃないかな。
サポーターズブログの声などをみると、岩倉のクビは撤回しろというのが多いが、ここ数試合の活躍をみれば同感だ。フィジカルに秀でた若いDFはなかなか育たず、スタメンを勝ち取るところまで行かずに何人も去って行った。岩倉は確かにフィードには大いに難があるが、なんとか我慢して育ててほしかった。
奇しくも今日、来季の監督が都並敏史に決まった。彼の能力は別にして、早くに決まったことは喜びたい。監督の意向に関係ない補強は今季で懲りたはずだろうから。そして岩倉をはじめとする非更新選手についても、新監督の意向が反映される形になれば良いのではないかと思っている。
それがサポーターの声と重なれば、こんなに喜ばしいことはないけれど。