もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

もがき苦しむ

ジュビロ磐田戦をTV観戦。得点は0-3、被シュートも5-25で完敗。
チームが悪い流れを何とかして断ち切ろうともがいているのは見えるのだが、内容がこれでは救われない。
スタメンは、

  ヨンチョル  カズ
     三浦淳
  滝澤    ボムソク
     パウロ
太田  早川  室井  山田
      菅野

三浦淳宏をトップ下に置いた、中盤がダイヤモンドの4-4-2。攻撃重視のシステム。
今日の横浜のサッカーは、いつになく前から激しく追う。相手バックラインへもFWがチェイス。中盤の底に入ったパウロは、アンカーとしてバランスを取る役割ではなく、守備も攻撃もこれまで同様にかなり広いエリアを動く。
狙いとしては高い位置で奪いたかったのだと思うが、どちらかというとプレスを躱された後の中盤のスペースを使われていた。パウロが引き出されたときにはボムソクか滝澤が絞って中央を埋めているので、攻撃への切り換えでもサイドが上手く使えず悪循環だった。代わりにヨンチョルがサイドへ流れて好機を作ったりもするのだが、そうするとゴール前にはカズ一人という。何のために2トップにしているのか分からない。守備に追われる中盤からは、肝心なときに飛び出す選手は皆無。
選手個々はがんばっているのだが、チームとしてはかなりリスキーな戦い方に見えた。
前半31分、バイタルでパスを受けた前田が反転シュート、隅のいいところに飛んで菅野も届かず、磐田が先制。それまでは運良く持ちこたえていたが、この失点で横浜の選手のモチベーションはかなり落ちたようだった。
前半43分、裏のスペースへ走り込んだ前田が今日2点目。ずっと前田の動きには付けていなかった。他にもフリーにしている場面は多かったし、あと何点決められるかと不安な気持ちだった。
後半になっても試合のリズムはあまり変わらず、横浜はシュートどころかゴール前へボールを運ぶことすらほとんどできなかった。交替出場した西山がつっかけるくらい。サイドを使えず、みんなが中へ中へと向かってスペースがなく、それでも無理な足元へのパスで打開しようとするのでかなり挫けた。
磐田が守備からカウンターを狙う時間帯になると、いいようにカウンターを食らう。リスクをかけているのも本当だが、それ以上に攻撃から守備への切り換えがひどく遅い。
後半41分には、クロスの落としを茶野が決めて0-3。
横浜がもがいている、という一言。チーム力がそのまま出たとは思いたくないが、ちょっと勝つところが想像できない。チームは勝つために「点を取る」ことを優先しているが、あのサッカーではそれ以上に取られるリスクがあまりに大きく感じる。そこまでしないと勝てないのだとすれば、かなり絶望的だ。
とはいえ、試合への姿勢とか、ファイトする姿、選手たちのプレーする意思には希望が見られた試合だったとも思っている。前節に比べれば雲泥の差だった。
ヨンチョルの働きはこれまでで一番だったように思う。若年の頼りなさは感じられなかった。随所で良い動きを見せていた滝澤はもっと攻撃に専念させてやりたかった。アツは止まったボールを蹴る技術は流石だったが、ゲーム勘が戻らないのか流れの中では物足りなかった。パウロは前節などは少し疲れてきたかとも見えたが、今日はよく動けていた。
太田は積極的な攻撃参加は良かったが、その分守備では相手にスペースを与えがち。リードされてからカウンターを受けるシーンでは準備が足りなかった。室井は不用意なパスで相手にチャンスをプレゼントし過ぎ。ボムソクは攻撃で良いところがなかった。
交替出場では、内田が元気のいいドリブルを見せたし、奥が最終ラインまで戻ってディフェンス。西山も強引な突破でセットプレーを得た。
次は国立でホームゲーム、ACLの敗退が決まった川崎との対戦。