もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

首位ガンバと引き分けて勝ったみたいに喜ぶ

ガンバ大阪に1-1で引き分け。本当に遠かった勝ち点を首位のガンバ大阪から取ることができて、勝ったみたいに喜んでしまった。選手たちのハードワークが頼もしく、うれしい。
連日の猛暑日も一段落したのか、夜は涼しく、おかげで良く眠れた。目覚めたのは昼近くで、昼食の後にシャワーを浴びたらもういい時間になった。慌ただしく支度をして出掛ける。何か忘れているような気がした。後に気づいたのはTV中継の録画予約だった。でも最近は録るだけ録ってほとんど見ないんだよな、負け試合ばっかりだから。
電車の窓から見えた空は、暗い色の雲が広がっていて、天気が少し心配だった。前日に「くもり」の予報を見たきりで、雨具は何も用意していなかった。電車は途中、一度地震で止まる。震度2とのことですぐ動きだしたが、近頃は本当に多い。
三ツ沢行きバスで、端数の余って使いそびれていたバスカードをついに使い切る。不足額はPASMOで支払えた。さようならバスカード
スタジアム到着。席は空いていた列にふらっと座って前を見たら、ゴール真裏、ほんとに真裏だった。こりゃあ気合い入れないといけないな。試合前には最後の新加入カタタウのあいさつ。スタンドには何故かセミが飛び交っていて、人懐っこいわけじゃないんだろうけど平気で人に止まる。
アウェイ席に目を移すと、ガンバのサポーターは人数こそいるものの、水曜の甲府と比べて声が大人しい。首位チームだというのにどうしたんだろうと考える。女性比率が高いのも一因だろうか。最下位との試合で舐めてくれてるならしめたものだが、とか思う。
スタメン発表。

      平本
滝澤  根占  吉野   呉
      パウロ
智吉  太田  早川  和田
      菅野

平本1トップ、アンカーにパウロを置いた4-1-4-1。ガンバ相手に守備を重視した布陣は納得。前節退場した山田の位置には和田が出て、中央には太田が入った。ガンバはマグノアウベスがいない。
試合前の練習も気合いは十分という印象はひいき目だろうか。
試合開始。
縦のロングボールに太田がかぶってしまい、バレーがフリーになったときは頭を抱えたが、シュートミス。
横浜は悪くない入り方。中盤の運動量は互角以上。特にボムソクとパウロはよく動く。2列目からの飛び出しは常にパウロが退き気味でカバーして相手にやりにくさを与えていた。ある程度ボールサイドへ寄せる守備なので逆サイドは空いているが、サイドチェンジにはこれもよく走って詰め、途中でカットするシーンも多く見られた。
ガンバはやっぱり気が抜けている様子。前節は2位浦和と対戦して惜敗し、中2日で移動して最下位の、しかも2節前には8失点した横浜が相手ということで、意識せずともモチベーションが上がらないのだろう。前回の対戦で厄介だった安田の攻撃参加はまったく迫力がないし、FWもやすやすとオフサイドになる。シュートミスも多かったが、これは横浜のDFがよく寄せていたのだと解釈。
前半はスコアレス。想定外の善戦に場内はいい雰囲気だった。前半をゼロで抑えたのも久しぶり。自分はといえば、今日は勝っちゃうかも?という期待以上に、ハーフタイムで気合いを入れられてまるで違うチームにようになったガンバが後半猛攻を仕掛けてくるんじゃないかと心配だった。
でもそれは杞憂だったようだ。後半も同じような展開。ガンバのアイデアの乏しさと、横浜の執拗な守備で、得点は動かない。
59分、バレーをファールで止めた早川が2枚目のイエローで退場。早川はそのプレーで負傷し担架で運ばれる。次節以降も心配。フォーメーションは和田が中へ入り、吉野に替わって入った岩倉が右サイドバック。前節の和田センターバックには違和感もあったけど、早川が仮に次節出られないとしたら、和田がセンターで使えるのは大きい。物事は単純ではないなあと感心した。
67分、相手選手のドリブルをPA内でスライディングタックル。これがファールを取られてPK。PK職人遠藤は、代表戦でよくみる「相手キーパーを動かしてから蹴る」でなく、ノーマルに蹴って決めた。菅野が最後まで動かないゴールキーパーなのを知ってた、というわけでもないんだろうけど、つい深読み。
69分。横浜の左コーナーキック。大旗が振られる中でボールがゴールに転がるのが見えた。同点! 絶叫するもすでに喉は枯れ気味で変な裏声みたいなのしか出なかった。場内アナウンスも聞こえず、誰が決めたのかはちっとも分からなかった。

決めたのは和田!
雪崩が収まると「これ誰のですかー?」誰かが携帯電話落としていったらしい。周囲に笑いが。こんな雰囲気は久しぶりだ。
その後もよくガンバの攻撃を抑えつつ、ときおりカウンターをみせる。岩倉が一見雑なドリブルでするすると持ち上がったり、怪我明けで途中出場の内田が小気味良く仕掛けたり、平本、西山、いくときは思い切り良く飛び出していく。一人少ないのをあまり感じさせなかった。徐々に押されて防戦一方となったが、何とかそのまま1-1で試合終了。
試合後、客席は引き分けとも思えない充実感で満たされていた。勝利の歌こそなかったが、それに近い雰囲気で盛り上がった。ひと月以上なかった勝ち点を、退場者を出しながら、首位のガンバから取れたのだから無理もないでしょ。あいさつにきた選手たちは喜ぶ仕草こそなかったが、手応えを感じているようでもあった。ガンバゴール裏からはもちろんブーイング。
帰宅してからいくつかのメディアを拝見したのだが、専ら「ガンバ猛攻もシュートが外れて惜しくも引き分け」というストーリー。VTRもコメントもほぼ同じだったから、元原稿がいっしょなんだと思うが、試合を通じて一方的だったとも思えず癪ではあった。でも、マグノアウベスがいなかったのが云々といわれると気持ちも引っ込む。確かにそれは大きかったかもしれない。
高木監督のコメントは、第一声が「残念」。勝つチャンスのあった試合だったという意味で、負けん気の強い監督らしいと思った。