もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ただの1勝以上の1勝

勝った!
ナビスコカップFC東京戦は国立競技場でのアウェイ。内田が決めたFKの1点を守り切っての1ー0勝利。うちらしい戦い方、うちらしい勝ち方で得た1勝は、良い方向へ向かう可能性を感じさせた。
感じた人にしかわからない部分、記録に残らない部分でも大きな勝利だった。とにかく最高に気分がいい。
4月に取り損ねていた有休をこの日に使ったので、朝からゆったりとした時間を過ごす。あまりにゆったりしすぎて昼食後には少しだけ昼寝。慣れないことをするもんじゃない。頭痛がする。それを振り払っていざ国立へ。
路程は前回に訪れたのと同じ大江戸線国立競技場駅へ。アウェイ席ははじめてだったので入り口で係員に教えてもらい、ぐるっと回って代々木門から入場すると時間は5時半、いつもなら会社にいる時間だ。まだ開門前でさして長くない列に並ぶ。
入場後目に留まった売店で、気まぐれにマッチデープログラム200円を購入。FC東京は「石川のサイドを起点に攻撃」するらしい。どう考えてもぼったくりの価格設定だがまあ、記念、か。
なぜか英語ばっかりで日本語のない珍しい場内演出を聞き流しながら、売店で買った簡単な夕食を済ませる。食べ終えた頃には応援エリアもだいたいこの辺というのが見えてきたので、そちらの方へじわりと移動する。仕事を終えた人々が続々と入って最終的には15,000人の観衆に、東京の動員はさすがと感じる。
連戦疲れでスタメンはかなりの入れ替え。中央はそっくり替わっている。

    カズ  難波
滝澤  鄭   吉野  内田
中島  太田  室井  智吉
      菅野

対する東京も控え組らしいのだけど、名前を見る限りはそんなふうにも思えない。今野とか平山とか土肥とか梶山とか、年代別含め代表経験者がいっぱいいるからだろうか。
立ち上がりはまずまず。東京が攻め、横浜が守る形はまあ予想どおり。東京は石川と川口がサイドを走ってチャンスを作る。ラインの裏を狙う意図もはっきりしているし、実際裏へこぼれたのを菅野のファインセーブでなんとか凌いだり。だが東京はチャンスを自らのミスで潰してくれ助かる。攻めさせる箇所は攻めさせ、抑える箇所ではがっつりいく横浜の守備は悪くない。
前半35分。カズのドリブルから得たゴール前のFKを、内田が直接決めてゴール! ジャンプする壁の下を抜ける鮮やかなキックは、少し前にカズが同じようなFKを上にふかしていたのが呼び水となったかもしれない。久しい先制点に空を仰いで雄叫びを上げていたら、前方で雪崩れているのに気付かず乗り遅れてしまった。苦笑い。その後は東京の勢いが落ち、横浜ペースで前半終了。
ハーフタイムに、オーロラビジョンに前半のハイライトが流される。東京のチャンスはリプレイもふんだんに、内田のゴールは2秒にも満たないあっさりさ。内田への賞賛の拍手と、「短けえよ!」あからさまな編集へ苦笑混じりに不満の声があがる。
後半は横浜らしさの45分。全員で集中して守り、時折カウンター。守備では去年の戦いそのままの体を投げ出すシュートブロックや、粘り強い対応が目についた。気持ちがプレーに現れている。カウンターは難波ががんばって走るが、フィニッシュはもう一つ。東京はワンチョペを入れてパワープレーっぽい感じも出したが、選手交替で凌ぎながら、さして危ないシーンもなくそのまま逃げ切った。
試合後、ピッチ上でベンチ入り含めた全員が円陣をつくった。その姿を見てこちらも気持ちが高ぶる。今日の結果を今日だけで終わらせないという意気込みを感じた。その後サポーターへあいさつ。ちょっと喜びすぎるくらい喜ぶ吉野の姿につられてつい笑顔になる。インタビューを終えた内田が再びゴール裏までやって来て、アウェイなのにマイクパフォーマンスでもう一盛り上がり。
久しく味わっていなかった勝利の味は、たまらなく美味かった。決めたのが内田というのが喜びを更に増す。カップ戦は得てして軽んじられがちだけれど、今日に限ってはそういうのを別にしてとてもいい勝利だった。
帰宅後にニュースで他の試合結果もチェック。大分が負けたので勝ち点で並んだCグループ首位。予選突破の可能性も残った。もちろん一番大事なのはリーグ戦だけれど、うれしくないわけはない。