もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

目眩がする

起きるとひどい目眩。ぐるぐるまわる。ここ一週間毎朝なので慣れたもので、遊園地のアトラクションでも楽しむようにひとしきりまわってみる。ドリンクを飲んで気付けし、出掛ける。
念願の国立霞ヶ丘競技場での試合は、観戦するのはたぶんはじめて。ルートとして選んだのは、京浜急行で青砥行きに乗り、大門で都営大江戸線に乗り換えて国立競技場駅までというルート。これだと乗り換え一回、途中で改札を出ずに済むし、駅からスタジアムも近いので楽だろうという思惑。かかる時間は三ツ沢へ行くのと変わらないか、むしろ早いくらい。
着いたのは12時過ぎだったのだが、ゲート前は予想以上の行列で、入場時に手荷物検査までしていたものだから実際に入場できたのは12時20分くらいだった。並びながら半ば諦めていた前座のエキシビジョンマッチには何とか間に合った。そのエキシビジョンマッチは横浜FCのOBチームと森山直太朗のチームとの対戦で、懐かしい顔が並んでいてそれだけで楽しかった。森山直太朗のコメントにあったようにみんな大人げなく、相手を立てようなんて気は微塵もないみたいだった。結果も有馬賢二神野卓哉のゴールで2-0と勝利。二人とも現役時代を彷彿とさせる持ち味のゴール。
軽食をとりながらスタジアムのぐるりを眺める。初めて来たスタジアムでいつも感じるデジャヴ。本当に初めてだろうかといぶかしんでみたり。国立という大舞台だからなのか草津サポーターも随分と大勢で来ている。雲が切れて日が射すと自分が座った場所がものの見事に逆光の位置だと気付くが、今更場所を変えるのも面倒でそこから動かなかった。
スタメン発表。概ね予想どおり。

   アレモン  城
滝澤  山口  鄭  内田
智吉  早川  小村  崔
      菅野

試合が始まる。直前に観たエキシビジョンマッチがまだまぶたの裏に残っている目でみて、それほど変わらない雰囲気に拍子抜け。ピッチが遠く俯瞰視点だから感情移入しにくいというのもあるが、本物のリーグ戦はもっと劇的に激しく速く、ぜんぜん違うものだと思い込んでいたのがあっさり裏切られるような、淡々とした試合展開。
横浜としては守備から速い攻撃に繋げたいはずなのだが、草津は攻めてはくるものの横浜にも攻める時間を与えてくれるものだから勝手が違った。わざとか。そんな横浜の組み立てはどこかあやふやで、パスともクリアともつかないキックが散見されるような出来。そんな中でもアレモンがDFの裏を抜け出すビッグチャンスが2回程あったがこれを決めきれず。でも草津の守備は付け入る隙が大いにありそうだった。選手もそう思ったのかもしれない。前半は0-0で終了。
後半も変わらない展開で、はっきりいって面白い試合ではない。感じたのは、横浜のパスは奪われないためのパスで、草津のパスは切り開く意図のみえるパスだということ。こりゃあスコアレスドローかなあ、と。
17分、左サイドから低いクロスを上げられたが精度が低く、寄せていけば大丈夫だろうとみていると、安易に前を向かせてしまう。佐田に押し込まれて失点。草津側の歓喜の声が驚く程大きく聞こえた。
リードされてようやく気付いて強く前に出るが、草津にうまく時間を使われてしまう。内田に替えて投入した坂井はリズムを変える働きをし、今日一番の収穫だったが、チームとしてはフィニッシュが甘く相手を慌てさせるまでいかない。
30分、カウンターを食らう。早川は最初のアクションから後手でまったく対応できず「これは危ない」とみていたら、慌てて寄せていったのがファールになって一発退場+PK。草津のマサミコールでさっきのが佐藤正美だったのだと知り、なんともいえない気持ちになる。島田のキックに菅野はよく反応したが止められず2点目。
その後は攻める意識があるもののシュートは少なく、そのまま力なく0-2での敗戦となった。怒る気も起きないような失望感でいっぱい。今日こそゴール裏から罵声が飛ぶのではないかと身構えたが、今年のサポーター心理は微妙でまだ我慢している。
とにかく積極性が無さ過ぎる。無難なプレーしかしないのでは運にも見放されちまう。
試合後、オーロラビジョンに他会場の結果が映し出され、仙台も負けたことを知る。勝ち点差は9のままだ。すごくほっとした。今日三つ縮められていたら、次節の相手のモチベーションは尋常じゃなかったはずだ。弱気なことを言葉にするのは怖いが、今日だけは本当にほっとしたから書いちゃう。仙台が負けて本当に良かった。
まだ目眩がする。