連敗から抜け出せない横浜FC。前節のアウェイ戦は栃木に敗れたものの、後半には3バックを試す等、何とかして現状を打開しようという意図は伺えていた。
ホームでの千葉戦は悪い流れに抗ったが、後半ロスタイムにゴールを許して敗戦。これで7連敗。
スタジアムでは夏休みらしく色々なイベントが催されていたのだが、スタジアム入りは遅かった。喜作のソーセージ盛りだけは忘れず食す。
横のテントで「『じゃない4』Tシャツ在庫処分1,000円」購入。サポターズブースへ珍しく並んでみたが、スタッフの手際の悪さは如何ともし難い。続けて隣のクラブメンバー・ダブルクラウン(会員+シーチケ)特典のドリンクサービス。この手の特典は普段ほとんど利用しないので、スタンプカードには初の押印である。
そうこうすると試合開始。
スタメンの名前だけでは気づかなかったが、試合が始まってみると、スタートから3バックで守備重視の戦い方だった。このところの得点力の無さを鑑みれば、ロースコアゲームにならないと勝敗を云々出来ないだろうから、これは理解できなくもない。
左に永田を入れ、いつもの4バック+永田での5バックと言った方がいいか。攻撃時は右の市村も上がり目で3-4-2-1のような形。中里と佐藤の2ボランチ。松下と寺田でトップ下。千葉のスカウティングはおそらく「時間帯によっては」くらいの認識で、最初からやるとは予想していなかったのではないか。奇策ともいえる布陣、サイドの裏を取らせない狙いは功を奏して、千葉の後方からの飛び出しには蓋をすることができた。相手ボール時は5-4-1のようなブロックでの守備。
守備は機能したが、攻撃では1トップの黒津はどうしても孤立して、奪ってからのカウンターでは人数が足りず、チャンスになるのは人数をかけられる遅攻から。お互いに後ろでは持てるが前へ進めない展開だったが、前半、狙い通りに戦えていたのは横浜だったろう。
後半、徐々に慣れて来た千葉が攻勢に出る。球際では横浜もよく戦っていたが、押し込まれた。選手交代は千葉が先手を打ったが、横浜は守備のバランスを欠くのを嫌って動けなかった。
終盤はかなり押し込まれて、ライン上でのクリア等、何とか引き分けで終われるかというロスタイムは5分。テホンの退場で数的不利の中、90+5分にセットプレーからゴールを許してしまった。千葉はプレースキックの精度が、試合当初は悪かったのが徐々に中と合ってきていたので、嫌な予感はしていた。
これで7連敗。ちょっと記憶にない数字だ。「あと少しで昇格プレーオフ圏内だ」と言っていたのが、気付けば降格争いに巻き込まれてしまいそうな位置まで落ち込んだ。
前節と今節は、内容は悲観するものではなかった。今節などは6連敗中とは思えない内容だった。それでも勝ち点はゼロ。
その間、選手を入れ替えたりもしているが、救世主的な存在は現れていない。これまでまったく出番のなかった若手を使ってみたわけでもなく、スタメンを争う位置にいる選手の中で入れ替えているだけだ。この辺りは選手層の薄さと言える。
シーズン序盤の点が取れていた時期は、2列目、3列目からの飛び出しがあったり、ゲームを通しても相手に走り勝つ試合ができていた。夏場に差し掛かったあたりからチーム状態が急降下してしまったのは、ベテランが多いチーム事情がそのまま現れてしまったのかもしれない。コンディションの底は打ったろう。その面での巻き返しは期待できる。
次の週末は、天皇杯。相手は群馬県代表、関東1部所属のtonan前橋。横浜の得点力不足は、相手との力量差というより攻撃回数、シュート数の少なさに起因しているので、相手が格下だからといって得点できるとは言えず、難しい試合になると予想する。