ホームでのカマタマーレ讃岐戦は、前半で退場者を出し、数的不利から一度は追いついたものの、勝ち越されて1-2での敗戦。
またしてもホームで勝利ならず。讃岐に勝てないのであれば、どこに勝てというのか。
前節の讃岐-ヴェルディ戦をオンデマンドで観た。讃岐は4-4-2の“4-4”でブロックを作って守っていたが、その幅が狭く、ボールサイドへ選手が密集するので、サイドチェンジが有効なのではないかと思っていた。
横浜のスタメンは、前節0-3で敗戦した以前に、退場者が二人出た影響で変わらざるを得ず。特に右サイドバックの市村を欠くのは、昨シーズン、市村が怪我の影響でメンバーから外れるのとチームの調子が下降するのが同時期だったこともあり、特に心配。他に右サイドバックができそうな本職DFを入れるのか、小池を一列下げるのかは興味があった。
蓋を開けてみれば、なんとJ2デビューとなる#25石井の起用。前監督であればこの采配は考えにくく、クラブが育成の方針から選んだミロシュルスの面目躍如といったところか。
ところが、その隣にいた#27楠元が前半で2枚の警告を受けて退場してしまい、チームが地に足を着けていない状態になってしまった。中島、テホン、石井の3バックは誰の目にも不安だった。
石井は本来はボランチの選手で、右SBに入ってもいわゆる「香車」タイプではなく、出せるタイミングがあれば早めにFWへ入れてくるプレーが珍しく、観ていて楽しかった。ゴリゴリと自ら突破するのではなく、小野瀬と通ずるような「しれっとえげつないプレー」はユースの色なのだろうか。
後半には本職CBの#28森本が入り、身体の当て方やカバーの意識等、後ろが随分落ち着いた。#6中島の攻撃参加を促すのであれば、右は守備力のある選手でないといけない。
讃岐は、数的優位に立ってもまったく攻めて来ず。4-4のブロックはプレスも甘く、カウンターも鈍かった。
だが横浜の攻撃はそれ以下。ブロックの外を横パスで繋ぎ時間を浪費するばかり。その横パスも精度が低く、易々と相手に渡してしまうことも少なくなかった。今季はやや強引にでも縦パスを入れるサッカーをしてきたはずが、相手のプレスが弱く「持てる」ことで、逆に急がずとも攻めているように錯覚したのかもしれない。
交替出場の#19小野瀬には期待したが、シュートは枠を捉えなかった。
次節はアウェイ、大分戦。日数はないがどうか。