もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

采配、ブレたか

アウェイでのギラヴァンツ北九州戦をオンデマンドで観戦。先制したが逆転負け。

選手からも「ブレていない」と評されていた山口監督の采配だったが、後半のそれは若干疑問が残るものだった。

試合前の時点で、北九州は6位、横浜は16位だが、勝ち点差は4。前節に決勝点を挙げた野村をスタメン起用。

黒津
内田
野村
アンヨンハ
寺田
小池
永田
野上
市村

前半は、北九州にミスが目立つこともあり、横浜は落ち着いて試合運びができていた。悪くない入り方。

北九州の選手たちは動きが重そうで、あまりチェイシングして来ないので、横浜の後ろが余裕を持ってパスを回せる。前線もトップの黒津とその下の内田、その周囲での選手間の距離がいつもよりも近いよう。野村らが相手選手を背負って足下への楔を受けたり、受けたらすぐターンして前を向いたりでき、シュートこそ少ないが攻める形は見えていた。

30分、横浜のセットプレー。ファーで後ろ向きに胸トラップした野上が、強引に振り向きざまのシュート。これが決まって横浜が先制する。

リードを許した北九州は、ここからギアを上げる。横浜は押し込まれたまま打開できない時間が続く。前半は何とか凌いで終える。

ハーフタイムを過ぎても北九州の勢いは衰えず。6分、CKを市村がオウンで同点。

12分、内田→佐藤謙介。寺田を一列上げるのかと思ったが、ポジションはそのままで、謙介がトップ下へ。その後少しだけ横浜が盛り返す雰囲気を感じさせたのだが、それほど強いメッセージにはならず、再び北九州ペース。持ち堪えられず、33分、大島に決められて逆転を許した。

36分、FW黒津に替えてDFフェリペ。そのままFWの位置に入れてのパワープレーを慣行するが、どれほどFWの練習をしているのか疑わしい内容だった。

そのまま試合終了。

ベンチにパクソンホもいる中でのフェリペFW起用は腑に落ちない。昨季、大久保と田原を同時投入してさえ、それほど露骨な放り込みをしなかったのが、今季11節時点での変心。例え結果が出ていたとしても、先に希望を見出せる戦術とも思えず。

前半のように相手が前に来なければ試合になるが、少し強く出られると受け身になってしまい、それをはね返せずにズルズルと押し込まれる。遅攻が持ち味であることは構わないが、緩急がなく、守っていても相手にカウンターの驚異を感じさせられないのは、ずっと持ち続けている課題だ。

相手チームにいる元横浜FC所属選手たちの顔を見ると、毎年選手を入れ換えて「アタリ」が出るのを待つ強化部のやり方、その問題点を思い起こさずにはいられない。