リーグ最終節のアウェイでは、ロスタイムの得点で勝利したらしい。これで今季が終了。
チーム成績
順位は20チーム中18位。38試合で得た勝ち点は41。
11勝8分け19敗
ホームゲーム 5勝3分け11敗
アウェイゲーム 6勝5分け8敗
得点40(リーグ15位)、失点54(リーグ16位)
得点者
FW | #10 カイオ | 9点 |
MF | #13 野崎 | 6点 |
FW | #9 難波 | 6点 |
MF | #6 高地 | 4点 |
MF | #24 荒堀 | 3点 |
FW | #25 藤田祥 | 3点 |
FW | #18 西田 | 2点 |
FW | #7 エデル | 0点 |
FW | #11 カズ | 0点 |
難波は6得点も取った印象はない(初ゴールは8/13)。藤田祥、西田は大きく期待を裏切った。
出場試合数/出場時間数
#31 関 | 38試合/3,420分 |
#13 野崎 | 35試合/2,255分 |
#39 藤田優 | 34試合/3,060分 |
#26 中野 | 33試合/2,969分 |
#25 藤田祥 | 31試合/2,202分 |
#23 佐藤 | 32試合/2,056分 |
#24 荒堀 | 30試合/2,178分 |
#15 飯尾 | 6試合/540分 |
#8 ファビーニョ | 4試合/315分 |
怪我によってチーム内競争がなかったため、悪い意味で「怪我しなかったリスト」とも言える。大学卒ルーキーの出場機会の多さがそれを物語る。
補強の失敗
守備組織の「全とっかえ」は悪い効果しか生まなかった。
チームの核だったホベルトがFC東京へ移籍。その穴埋めとして期待された“スーペル”ファビーニョだったが、プレーがぜんぜんスーペルじゃないどころか、早々に監督の戦力構想外。4試合出ただけで退団した。中盤の底はシーズンを通してメンバーが固定できなかった。
チームリーダーとして期待していたDF飯尾は、ピッチ上では「お前が言うな」というプレーしかできなかったうえに、出場機会が減るとシーズン途中であっさり移籍した。
上記二人ほどではないが、DFとして補強した選手は軒並み期待値を下回った。中野は終盤こそCBのポジションを勝ち取ったが、序盤のSB起用では不安定さばかりが目立った。宮崎はチームに溶け込み特徴的なプレーをするまで時間がかかった。
怪我人の多さ
シーズン前の横浜FCは、選手個々の能力に関してわりと評価されていた記憶がある。だが、その選手たちが満足にプレーできる期間は短かった。終盤にはベンチ入り人数すら揃えられないチーム状態だった。
八角、渡邊、武岡らの長期離脱。次々と負傷する選手たち。チーム得点王のカイオをCBで使うほどに足りない駒。
フィジカルコーチや医療スタッフが無能なのか、選手が体調不良を訴え辛いようなチームの雰囲気なのか、設備の問題なのか。「たまたまです」はプロとしてありえない。分析して改善してくれないと来季もくりかえしだろう。「無事これ名馬」だ。
来季
これまでのところ、来季の契約非更新を発表しているのは柳沢とフランサのみ。だが、レンタル移籍の多くはチームを離れそうだ。中心選手として出場していた寺田と宮崎は、既にレンタル元へ戻るという報道がなされている。
怪我人のこともそうだが、チームの中心となる選手の不在を強く感じさせたシーズンだった。副キャプテン制はあいまいさを生むのでやめた方がいいのでは。今季の寺田のような存在感を、今いる選手のなかから期待するのは難しいかもしれない。
そもそも今季の成績で、これだけしか非更新にならなかったのが意外だった。岸野監督の続投もそうだ。GM職は辞したが、監督に留まったのは「岸野組」が離脱しないためだったのではないかと疑わせる。今季と代わり映えしないメンバー構成で、成績が急に上向くとは思えないが。
補強ポイントは毎年のことだが中央だ。言うまでもない。そして、相手に「裏へ入れておけばいい」と思われてしまうようなDFラインでは困る。
「岸野体制3年目」と思いたいのだが、チームの成熟度が1年目と2年目で増したようには全く見えなかったので、初年度くらいの気持ちでいた方が怪我が少ないかもしれないな。