もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

どこか気の晴れない9位浮上

ライバル水戸に勝って9位浮上、なのだが。自分のなかではこの段階での9位も10位も大差ない。
どうしたって黄昏感が先立ってしまう季節。TVで見ているせいもあって、勝利を喜ぶより、それ以外のいろいろなものが脳裏に渦巻くのが勝ってしまっている。
午前中に風邪薬を買いに行き、甘いものを食べながらマンガを読んで過ごす。気付いたら13時で慌ててTVを付けた。スタメン紹介は既に終わってキックオフ直前だ。スタメンはネットで調べる。

    難波  御給
アツ          根占
    八角  山田
太田  八田  戸川  吉田
      小山

リードすれば落ち着いたゲーム運び

試合序盤の横浜は、時間帯を意識してかFWへ直接入れるボールが多い。アツのロングスローかFKでゴールを狙うが、次第に水戸に左サイドから攻め込まれる。エリゼウのいないDFラインでは戸川の躍動感のあるクリアが目立つものの、八田は試合勘がないのかハイボールの目測を誤ったりと、もう一つ。
20分、アツのFKに難波がボレーで合わせてゴール。上手い動きだしだった。水戸はオフサイドを取ったつもりでマークを外していた。
リードした横浜は、水戸とのプレス合戦ははなからせずに、いなして裏のスペースへのプレーを続ける。難波はもちろん、御給もポスト役だけでなく前へ走るプレーが見られる。水戸は攻撃のアクセントとしてのダイレクトプレーにミスが目立つのに対し、横浜のそれはリードしたこともあって落ち着いている。
御給のプレーが一時期に比べてすごく安定感があり、難波との2トップはボールの受け手としても、前からの守備でもチームを助けている。水戸の攻撃で怖いのはやはり左からのクロスで、上げられてもなんとか先に触ってことなきを得る。右は吉田の対応が良いので危なげない。小山はキックもキャッチングも安心して見ていられる。
横浜のマッチョなサッカーが功を奏して、前半はリードを保ったまま終了。

勝負弱さ発揮も何とか逃げ切り

後半わずか3分、赤星の弾道の低いミドルを小山が弾いたところへ、西野に詰められて同点。ミドルには結構余裕を持ってセーブしたようにも見えたのだが、内へ弾いたのが軽卒だった。
8分、難波が水戸のキーパーへのバックパスにプレス。本間がトラップを浮かせてしまい、クリアのキックが難波(スロー再生で明らかなハンドだった)に当たってそのままゴールへ転がり込んだ。ハンドを見逃した副審もあれだが、本間の軽率さも責められるべきだろう。ワントラップは余計だった。
ともかく横浜がすぐに再びリード。解説の小田島さんは、横浜から見て前節と似た展開に「ここで守れるかが大事」とのコメント。その心配は当たって、そこからは水戸のパス回しが速くなり、横浜は守勢一方になる。運動量が落ちたのか、御給も難波もボールを納められず、ラインも低いまま。
39分、カウンターで吉田のクロスをアンデルソンが決めて2点差に。ロスタイムにPKを決められたが何とか逃げ切った。

今季は個人技のチームだったと再確認

試合中は喜んでいたが、終わって少ししたらすぐ覚めてしまった。興奮が長続きしない。シュート数は水戸16vs横浜8。支配率も水戸で、後半はかなり長い時間押し込まれ続けた。
横浜のチャンスはセットプレーがほとんどで、器用につなぐが怖さはなく、多くは個人のがんばりに支えられていた。守備はいつもどおりに後半早々の失点。リードしている場面でボランチ2人をFWと交替するベンチワーク。たまたまカウンターが成功して3点目を取れたが、試合運びは拙かった。ここ数試合は上向きのようにも見えたが、要はアツを起点にしたサッカーなんだよな。だから後半になると明らかにペースダウンする。それを再確認してしまった。
失点は二点とも小山がからんだ。良いセーブももちろんあったが、直接失点につながるミスも少なくない小山が正ゴールキーパーとして安穏としていられる状況は好ましくない。岩丸や大久保が来季もそれを脅かす存在になれそうにないのなら、補強は必要だろう。
画面では、水戸のホーム最終戦セレモニーが流れている。選手に悔しさは見られるものの、スタジアムに不穏な雰囲気は感じられない。次節の三ツ沢ではどうだろうと考えると、そのギャップは興味深い。上を目指しながらまだ本当の意味での昇格争いを経験していない水戸と、幸運にも一度上を知った横浜の意識の差は、実力差以上に大きいのかもしれない。