もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ひなたぼっこ

天皇杯三回戦、沖縄かりゆしFCニッパツ三ツ沢で対戦。苦戦したものの、八角の終了間際のゴールで勝利。
もう秋だというのに日差しが強く、ひなたぼっこ気分で行ったらまんまとおでこを日焼けしてしまった。間抜け。

リーグ戦とは違うのどかなスタジアム

キックオフは13時といつになく早いので、朝もしっかりアラームで起床。10時過ぎには出発した。スタジアムに到着すると、いつもなら入り口からまっすぐ行くところを大きく左へ進む。前売りで買ったSA席はバックスタンド席。実に2年前の天皇杯バンディオンセ神戸戦以来の三ツ沢バックスタンド観戦だ。
観戦を始めた頃はたいていここで見ていたし、総観戦試合数ではまだバックスタンドが多いくらいなのだが、ここ2年のゴール裏生活の影響は大きく、ひどく場違いなところへ来ているような感覚だった。いつもの雑然とした感じが少ないのは、女性の割合が多いからかもしれない。天気も良く、みんなピクニック気分で昼食をとっている。周りでも「のどか」という声。
ひとり観戦でやることもないので、入場してすぐに買ったパンフレットを読んで時間を潰す。松本山雅に柿本がいたり、徳島と岐阜のセカンドチームが県代表になっていたりとなかなかに興味深い。もちろん今日の相手、かりゆしもチェック。
かりゆしのサポーターはやはり沖縄から来ているんだろうか。逆なら自分にはできないだろう。頭が下がる。揃いのオレンジのメガホンで応援する姿が新鮮。
選手が入ってきてあいさつ。ピッチ上でウォーミングアップが始まると、選手がいつも以上に近くて心躍る。カメラを構えればファインダーからあふれてしまうほどで、周りにも日曜カメラマンが多く心強い。
ゴール裏からチャントがはじまる。横浜寄りに座ったせいもあるだろうが、周りではかなりの確率で手拍子をしている。流石に歌っている人はいない。一人で歌うのは馬鹿みたいだからさすがに出来なかった。
スタメン発表。

    池元  難波
滝澤          カズ
    山田  八角
アツ  吉本 エリゼウ 吉田
      小山

ボランチは根占と智吉で固定するのかと思っていたので、リーグ戦のベストメンバーからそこだけ替えたような人選は何かの要因があってのことだろうか。

バックスタンドで観る前半

試合開始。
天気がすこぶる良い。左前方からの日差しがけっこう強くてまぶしい。前半は日を背に受けるサイドから攻める横浜。
試合は、いくら成績が振るわないとはいえJ2の横浜が、構成力とテクニックで凌駕してボール支配率を高める。Kyuリーグ18試合で56点取ったかりゆしも守備せざるを得ず、少ないチャンスからカウンターを狙う。
横浜は、ちょうど見ていて近い右サイドでの人の動きが面白かった。カズが高い位置を取って3トップのように見えるときもあれば、そのカズを追い抜いて吉田が上がるときも。ポジションチェンジの流れから山田や八角が飛び出してアクセント。左はオーソドックスに池元、滝澤、アツが持ち上がる、そのスムーズさには及ばないなりに工夫しているのが見える。
フリーの選手へパスが出ないのがちょっと目立ったけれど。
横浜のポゼッションは続くのだが、かりゆしのゴール前での守備も厚い。攻めている割にシュートが少ないよなあ、という雰囲気が漂い出した37分。かりゆしが何度目かのカウンター。DFもまあ追いついていて、それまでにあったピンチほどには危ないシーンに見えなかったのだけれど、しつこく粘った末に相手FW斉藤が思い切りよくシュート。これがゴールネットを揺らして、かりゆしが先制する。
三ツ沢の雰囲気は一気にトーンダウン。負けが込んでいるチームに抱いていた懸念が現実になってしまった、といった感じ。
直後の相手のCKから、今度は横浜がカウンター。右から抜け出した池元がドリブルで持ち込んで豪快に決めた。同点。かりゆしは先制して浮き足立っていたのかもしれない。それまではなかった決定機だった。それにしても池元は、こういうときにはきっちりゴールに蹴り込んでくれる。素晴らしい精度だ。
前半は何とか同点で折り返し。
どうにも落ち着かず、席を離れる。向かう先はゴール裏席。前半のうちで写真は思う存分撮ったので、後半はいつもどおり応援することにした。

ゴール裏で観る後半

後半に入ると、横浜のペースは変わらないものの、落ち着いたかりゆしの守備に根負けしたように横浜のパスまわしが鈍り、横パスやバックパス、キープするだけの時間が増える。いつものようにサイドハーフから先へ進めず、馬の蹄鉄を逆さにしたように相手守備陣形の外だけをボールが転がる。昼の試合で疲れが出始めたのか、前線の動きも心無しか減ったようだ。
71分、カズから須藤に交替。ポジションはそのまま。須藤はカズほどにポジションを替えず、前方に走るFWへスルーパスを狙う。もっと自分でごりごり行ってほしいのだが、そういうチャンスは少ない。
74分、難波に替えて御給。88分、池元に替えてヨンチョル。運動量の落ちた2トップをリフレッシュ。
ロスタイム、右サイドからのヨンチョルの低いクロスに、ゴール前に詰めていた八角が右足でうまく合わせたボレーシュート。ゴール右隅に決まって横浜がようやく勝ち越した。八角の働きは守備に攻撃に前半から目立っていたが、最後の最後にチャンスを感じてよく上がっていた。
ビューティフルネームを歌いながら、掲げたマフラーの隙間から試合展開をおそるおそるうかがう。ロスタイム4分はあっという間にすぎてホイッスル。久しぶりの勝利。

勝利に浮かれ

あいさつに来た選手たちへ、ストレートに喜びを伝えられるのは気持ちがいいものだ。インタビューを終えて一人遅れてきた八角は、促されてトラメガであいさつと、いつものヨコハマコール。試合後には、顔を出したヨンチョルが歓声に応えてゴール裏までやってきてくれ、やはりトラメガで日本語でのあいさつ&ヨコハマコール。
たまらないねえ。格下相手だから喜びすぎちゃいけない、ということだったが、久しぶりの勝利なのだからやっぱり頬が緩んでしまう。やっぱり勝つのは気分がいい。
今日のMVPは文句なしに八角。もっと守備的なプレースタイルかと思っていたが、意外に攻撃の意欲も見せる。こういう選手はすごく好みなので、活躍が続くようなら個人的に思い入れてしまいそうだ。
久しぶりにサッカーの試合を楽しめた一日だった。