もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

消化不良

第2クールの最終節は、ロアッソ熊本とのアウェイゲーム。オリンピック日本代表の試合が同時刻にあったみたいだけど、もしあのチームに見るべきところを感じていたとしても、当然こっちを観る。自分にとっての唯一のチームなんだから当然。
結果は消化不良なドロー。でも現地の暑さを考えたら順当だったのかも?
試合前には、前回対戦した5月3日の日記を読み返してみた。難波がゴール裏へ飛び込み、ヨンチョルが初ゴールを決めた試合。普通なら3試合連続ゴール中の池元をマークされるところだが、熊本にとってはその日にハットトリックしたアンデルソンの方をより強く意識しているかもしれない。さて、どうなるか。
スタメンは、良かった前節のまま。

    池元 アンジー
アツ  八角  根占  山田
太田  吉本 エリゼウ 洋介
      小山

試合開始わずか3分、人数を掛けた熊本の攻撃。意外にリスクをかけるなあと見ていたら、左サイドでマークがルーズな中からクロスを上げられる。マーカーだった洋介が見送る先、ファーで待っていた高橋にスタンディングヘッドを余裕で決められて、あっさり失点。
明らかにゆったりと試合に入った両チームだったが、横浜は余裕を持ち過ぎだった。こういうのが一番もったいない。
横浜は、中盤からサイドバックまでは流動的にポジションを変えながら、時折FWの裏への動きでのチャンスメークを狙うが、ラストパスの精度が低く形にならない。熊本は中山の右サイドからの攻撃が多く、気になっていた木島の左サイドからの仕掛けはあまりない。前節良かった横浜の左サイドを押し下げる意図があったんだろうか。
横浜のディフェンスは、人は入れ替わりながら、ゾーンではよく整理されたカバーリングでバランスも悪くない。そこそこの試合ができているし、地力では横浜が上のように(ひいき目で)見える。熊本は守備時にはかなりの人数が退く。攻撃的で守備がルーズなチームという印象があったのだけど、そういうふうではない。
どちらにせよ、あまりアイデアもなくクリエイティビティも感じられない試合。メリハリのあるプレーが少ない。横浜は攻撃ではアツに頼ることが多く、リズムの変化があまりない。そうなると、変に落ち着いてしまってこのままズルズルと試合が進んでしまうのが心配で、できれば前半のうちに返しておきたいところ。取れなさそうという感じでもないから尚更。だが、結局1点ビハインドのまま前半終了。
ハーフタイム、吉本に替えて滝澤。アツが中央に移り、八角センターバックに入る。
後半は、さすがに前半よりも前への圧力が出てきて動きのある試合。それでも、動きの質としては物足りない。時として力任せな攻撃も多くて雑な感じで、パスの出し手と受け手のチグハグさだったりで、後方での組み立てでつまらないパスミスが増える。
木島のスピードの乗ったドリブルに、エリゼウがきついタックル。木島が一回転して落ちる。一観客としてはこういうプレーをもっと観たいところ。
八角に替えてカズ。前方での矯めがなかったところでのカズ投入は納得だが、八角を下げてというのはかなりリスキーに感じたし、流れのなかでエリゼウが上がるのは難しくなるのかなとも。山田がセンターバックの位置へ下がる。
右サイドの高い位置でカズがリズムをつくった流れから、横浜の選手がぐっと押し上げる。左からのクロスにキーパーが飛び出してファンブルしたのを、遠目から山田が決めて同点! 選手交替が功を奏した形。
直後、右サイドから崩されて中央でシュート、小山がこぼしたのを中山に詰められてゴールネットを揺らされるが、辛うじてオフサイドの判定に救われる。ペースを取り戻したわけではない。ディフェンスラインから前へ運ぶのに、それほど強いわけではない相手のプレスに手を焼く。画面の外でのことだが、恐らく味方の動き出しが少ないのだろう。
池元に替わって中野。横浜は暑さでもう動けないと割り切ったのかパワープレーを敢行するが、シュートに持ち込めない。中野は線も太く上背もあるが、ポストの技術はまだまだ。熊本の方が優勢でゴール前に何度も侵入されるが、最後のところで身体を張って防ぐ。
そのままタイムアップ。
横浜にとっても、熊本にとっても、もったいないドロー。満足したのはカズ目当てに来た熊本の普通の観客だけだったんじゃないかな。横浜の出来は、ここ数試合の内容と比べると物足りなく、もうちょっと何とかできたのではないかという感想。
反町監督のチームは予想通り負けたらしい。深夜の再放送は一応見るつもりだ。