もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

整理された試合運びで好ゲーム

セレッソ大阪戦は池元の2ゴールで2-1と勝利。池元はこれで3試合5ゴールとバカ当たりだ。内容も悪くなかったし、こういうのをホームで見たいものだ。

試合前の読書もサッカー漬け

この土日は久しぶりに本当の休みになったので、動くのはやめて家で身体を休めることにした。扇風機にあたりながらの読書タイムも、中身はサッカー関連である。
一つは、店頭でタイトルに釣られて買った新書。

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

漠然と見ていれば感覚的には分かる戦術論も、こうやって理論的に活字で読むとまた違う。システムがもつ意図や、戦術的な選手交替の具体例。また一つサッカーを見る楽しみが増えたような、うれしい体験。注意は著者の好むところに引きずられて目が見えなくなることだろうか。でも既にだいぶ感化されてしまったような気もする。
もう一つは、これも店頭で特集記事に惹かれたサッカーダイジェスト。その特集というのが「J2全15クラブ完全診断」。横浜はパス数がリーグ最小、シュート数12位、クロス数14位というていたらく。決定率は悪くないが、その決定機がリーグ11位とこれまた少ない。警告数が少ない以外はどれも平均に遠く及ばず、成績と内容が見事に一致してしまっている…と、読んでいてどんどん暗くなるような内容だった。これが現実、直視しないとね。

サイドの選手配置が功を奏す

18時のキックオフを前にスカパーをつける。現地はかなり暑いようだ。このところ試合終盤にペースが落ちることが多いので心配。
スタメン発表。Fメールでスタメンが配信されなくなったが、新しいiPhoneは見事に非対応機種でケータイサイトが見られない。

何でブロックしちゃうんだろう。非対応だって構わずテキストくらい見せちゃえばいいのに。というわけで、フォーメーションはスカパーで確認。

    池元 アンジー
アツ  八角  根占  山田
太田  吉本 エリゼウ 洋介
      小山

GKは前節主役だった岩丸ではなく、出場停止明けの小山。アツと山田がサイドに位置して、八角と太田がそこを埋めた形。セレッソには乾がいたり、外国籍選手が新加入だったりとちょっと分からない。あ、そうか。香川がいないんだ。
試合開始。
横浜の立ち上がりはまずまず。洋介のオーバーラップからクロス。アンジーのスルーから池元が抜け出しシュート。アツの左足ミドルシュート。ポゼッションしてパスを回す。セレッソのプレスはほとんどない。
但し、奪ったときの2列目の動き出しには不満。高い位置で奪っても、FWを追ってダッシュする選手は少ない。暑さを考慮して控えめにしているのか、それとも本当に出られないのか。
ディフェンスは、相手の攻め上がりに対してリトリートする意識が強いのか、相手が上手なのか、ゴールエリア近くまではかなり侵入される。最後のところでエリゼウ中心に頑張るいつもの光景。
33分、太田のオーバーラップからクロス、ファーで池元が右足のダイレクトシュート。そんなに強いシュートではなかったけれど、流れながらだったのでキーパーは反応しきれずゴール! 横浜が先制する。
CKからエリゼウのヘディングシュート。アンジーと池元のコンビで抜け出したアンジー、キーパーをかわすも角度無くシュートは枠を逸れる。シュートチャンスは多くはないが、可能性のあるプレーが多い。
前半は1点リードして終了。
後半はリードした余裕もあるのか、前半よりは積極的なセレッソのプレスにも、かなりうまくパスを回す。短い距離でのパス&ゴー、基本的な動きを献身的にこなす。さすがに押される場面が多くなるが、落ち着いたゲーム運びをしようというチームの意図が見える。
山田卓也のロングスローから洋介の左足シュート。これは相手キーパーがナイスセーブ。
セレッソは横浜ゴールに迫るが、手数をかけ過ぎ。横浜の守備が粘り強く対応している。横浜のカウンター。左サイドで相手DFをかわしたアンジーが中央へパス。受けたどフリーの池元がきれいに決めて2-0。
直後、アツと八角が下がって滝澤とカズが入る。八角は足がつったよう。暑さの中でのハードワークの賜物。
41分、左からのアーリークロスをヘディングで鮮やかに決められて失点。1点差になるが、それまでの試合の流れが良かったので、残り時間を考えればあまり危険は感じなかった。ロスタイム4分と聞いたときには思わずうへえと呻いたが。
その後はセレッソの拙攻にも助けられてそのまま逃げ切り、横浜が勝利。

スカウティングと頭の整理

試合後に喜ぶベンチ、とりわけ都並監督のはしゃぎっぷりをみて、都並監督にとってセレッソが古巣なのだとようやく思い出した。セレッソサポーターは悔しいだろうな。
両サイドを代えたのは結果としては成功した。いつもより高い位置、山田とアツのところで収まるので、落ち着いたゲーム運びができたし、特に前半はポゼッションで相手を上回った。アツが中へ入って太田が外に開く形も効果的だった。
守備では、パスコースを読んで相手に先んじて動くプレーが、いつもより多く感じた。スカウティングの成果でもあるだろうし、やりながら手応えを感じていた証拠じゃないかな。
気になるのは中央のドリブルや短いパス交換からシュートまで持って行かれてしまうことと、サイドチェンジの対応が少し遅く感じること。特にサイドチェンジされたときに、相手サイドバックサイドバックが慌てて寄せて行ったり、イージーな体制アーリークロスを入れさせてしまうのは怖かった。今日は相手のクロスの精度が低くて助かったけれど。
池元のヒーローインタビューは、コメントが優等生すぎやしないかと笑いながら見ていた。こういう気持ちって今季はなかなか味わえない。