もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

プロバイダをDTIからBB.exciteへ乗り換える

親会社がフリービットに変わったタイミングで、社長名でわざわざ「生まれ変わります」的なメールをよこして来たDTI。ちょっと期待して見守っていたけれど、これまで打ち出した新サービスはどれも期待はずれなので、バイバイすることにした。乗り換え先は、余計なサービス無しでなら最も安いBB.excite。

スパムメールの海

DTIは2社目のプロバイダで、1998年9月に加入してから10年近く使ったことになる。ダイヤルアップ接続だった当時に「ビジーなし」の評価が高くて、前のとこから乗り換えたんだっけ。以来、ISDNADSL、光と回線は変わったが、手続きが面倒なこともあってプロバイダはずっとそのままできた。
はっきりした不満を感じ始めたのは3年くらい前からだろうか。それまでメインで使っていたdti.ne.jpドメインのメールアドレスにスパムメールが入り出したのだ。他社は様々なフィルターサービスで差別化をしていたが、DTIは長いこと手動設定のフィルタしかなく、日々手を変え品を変え飛んでくる海外からのスパムを捕らえるのは不可能だった。Mail.appの迷惑メールフィルタは賢くて、そこで対処はできたんだけれど、出先でWebメールを使おうという気には全くならなかった。
最近になってフィルターにようやく自動判別する機能が加わったけれど、「X-DTI-spam」などという独自ヘッダをつっこむせいでMail.appとも連携できず、フィルター精度も100%ではないから全て削除することもできずで、結局使い物にはならないのだった。
乗り換えを考え始めて、常用のメールアドレスを別のにほぼ移行し終え、それでも念のためという猶予期間での、冒頭のメールだった。

ユビキタスプロバイダの看板

ユビキタス」というのはもうジャーゴンだと思っているので、「ユビキタスプロバイダ」というキャッチフレーズには当初から気恥ずかしさを感じたが、名より実だろうと実際にリリースしてくるサービスに注視していた。ユビキタスという言葉本来の意味である「いつでも・どこでも・だれでも」の実現を期待していたのだ。
でも、そういうんじゃないみたいだ。
公衆無線LANBBモバイルポイントローミングの廃止。ダイヤルアップアクセスポイントの閉鎖。利用者が減ってるとか、コンテンツプロバイダを志向している事情とかは分かるが、言ってることとやってることが合わないだろうと一ユーザーとしては思ってしまう。「いつでも」「どこでも」は後退の印象。
そして、わかっていたことだが、売り物のサービスがことごとくMac非対応。ずっと以前にはMac用アプリをリリースしていたこともあったが、たぶん社内にはもう開発者がいないのだろう。「だれでも」に自分は含まれていないのがはっきりした。
リリースされた「Dream HUB」のサービスはほぼMac非対応。辛うじて使用できるものも「iPod touchWiiにも対応」のMyMailはSafari非対応*1。MyStorageは単にJavaアプレットFTPでしかない。ご大層なVPNもどきならLepardの機能を使った方がはるかに便利そうだし、Hotlineでサポートへ連絡する用事もない。「こんなに便利」と大声で言うばかりの様にはベンチャー特有のガツガツしたところを感じるが、自分にとって便利さを感じる部分は無いというギャップ。
どこがユビキタスじゃ。
それでいて料金は他の大手プロバイダより高い。BフレッツのNTTに払う分を除いて月額1,869円だから、月々600円くらいは高い。定評の「サポートNo.1」も、これまでコース変更のときくらいしか使っていない自分には大して魅力でもない。自力で解決できない人にはいいのかもしれないけど、これのせいで料金が高いのならその恩恵は享受してないってことになる。
サービスに不満で、料金にも不満。これは乗り換えるしかないでしょ。

さて、どこに乗り換えよう?

判断基準は、ことMac対応にはどこのプロバイダにも期待はしていないので、主に料金ということになる。大手は横並びなので比較は難しく、かといってあまり安いところも逆に不安を抱く。安かろう悪かろうはプロバイダの回線品質に対してはありそうな話だ。
ここでふと思い出したのが、FON対応プロバイダのこと。
FONの試みに共感して、一度は対応ルータを買おうとも思ったくらいだ。プロバイダの思惑とは反する点もあるFONのサービスに(広告目的があるにせよ表向きでは)賛同して「対応プロバイダ」を名乗るような冒険心のあるところなら、この先の様々な変化にも利用者の利便性を損なわない決断ができるかもしれないのでは、とか考えちゃったりして。
みてみると、料金面から検討していたBB.exciteが名を連ねている。サービス内容を確認したり、口コミサイトの情報に目を通したりして、これならばいけそうだと決定。FONきっかけでISP決めることになろうとは。

契約と解約

BB.exciteのフレッツ接続コースは2種類あるが、最低利用期間の縛りを嫌って「フレッツ・光コース」にした。月額なんと525円。手続き方法はガイドページが用意されていたので迷うこともない。うちは既にBフレッツユーザーなので、接続コースのみ申し込みとなる。オンラインからクレジットカード決済などの手続きを済ませると、すぐにその場で接続IDとパスワードが発行された。ルータに設定して再起動すると、あまりにあっけなく開通。
試しにフレッツスクウェアの速度確認をしてみたところ、60Mbps前後出ている。DTIの頃は40前後だったので、何だかずいぶん早くなってしまった。値段が安い分は少し遅くなっても仕方ないと思っていたのに拍子抜けだ。

まったく問題ないようなので、DTIの解約手続きを始めることにする。
会員向けのオンラインサポート「オンラインコンシェルジュ」にログインして手続きしようとしたところ、なんと解約は書面でないと行えないという。どこのプロバイダもそういうものなの?
PDFの申請書をダウンロードし、滅多に使わないインクジェットプリンタを引っ張り出して繋ぎ、印刷。

明日投函すれば、こちらのやることは終わりということか。やってみれば存外簡単なものだな。

*1:実際どんなものかとFirefoxで試してもみたが、他のWebメールと比べても使い難かった。だから悔しくなんかないよ。