勝った天皇杯の試合も、きっと今日みたいなゲームだったんだろう。プレッシャーから解放されればうちの選手たちはこれくらいはやれるんだよ、とほっとした好試合。
体調と旅程に相談して、おとなしくTV観戦を選んだ柏の葉での柏レイソル戦。相手はリーグ戦で4連敗中、天皇杯ではJFLのホンダFCに負けたうえに、フランサと菅沼が怪我で出られない。横浜はリーグ戦での連敗はその上を行く9だが、同じく天皇杯では大宮に2-0、久しぶりの公式戦で勝利をあげている。
スタメンは、勝ったら変えない法則。
カズ アツ 滝澤 根占 カタタウ 山口 中島 早川 小村 山田 菅野
試合は横浜優勢。
横浜のシステムは「変則4-3-3」という話だったが、相手のバックラインへプレスをかけるときなどは滝澤や根占が割と高い位置をとる時間も多く、アツのポジションも流動的。カタタウは右に開いてウイングっぽい役割で、持つと必ず突っかけていく。カズは1トップだが、去年を彷彿とさせるような前線からの守備に走り回る。
天皇杯は中継がなかったからその様子はわからなかったのだが、おそらく今日のそれに近かったのだろう。ジュリオレアルはようやく効果の出せるセットを見つけ出したようだ。
問題の多かった山口のアンカーも、まわりが山口だけに負担をかけないようなバランスがうまく取れていた。アツが下がってキープできるのも大きい。降格が決まって肩の荷が降りたのか、慌てたプレーや惚けたようなミスは激減している。メンタル面での影響がはっきり出てしまうチームなのだなあと、つくづくそう思う。
75分に太田からのクロスを北嶋にヘディングで決められて先制を許したが、83分にアツのクロスに根占が足で合わせて追いつき、結果は1-1で引き分け。
- アツの活かし方をチームがようやく掴んだのか。今日はプレースキックでも惜しいのがあったし、最後はアシストも決めた。
- カズ、あとはシュートを決めるだけ。1トップでも得点の匂いはしていた。
- 谷澤あたりにはスピードでは敵わない小村だが、スピード以外の部分で勝負する上手さは流石。
- 泥臭くマイボールにする薮田らしいプレーは、今日のような展開にはマル。
- カタタウに替わって最初は右にいた西山だが、右ではすごくやり難そうだった。左ではいつものようにキレのあるドリブルで勝負。
内容はかなり面白かった。シュート数でも相手を上回ったし、観ていて楽しいゲームだった。観ているこっちも肩の荷が降りてるから気楽なもの。
今季のスタジアム観戦は次節が最後になる予定なので、ぜひ今日のような楽しいゲームをしてほしい。