もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

カタルシス

戦前の予想よりはずいぶん良い試合をして、サッカーの試合としては割と楽しめたのだけれど、降格が目の前のチームにとっては内容よりも結果なのだった。川崎フロンターレ戦は、0-1で敗戦。
ついに自動降格リーチ。
このところすっかり行き慣れた感のある国立霞ヶ丘競技場。アクセスは、京急線から直通の都営浅草線で大門駅乗り換え、大江戸線国立競技場駅までの道のり。家からは1時間30分程。駅を降りて千駄ヶ谷門に着くと、けっこうな入場待ちの列ができていたので驚く。時刻はちょうど11時過ぎで、年チケ列が入場開始した直後。その空いた列を悠々と、待っている人を横目に素通りするのはなかなかの優越感だった。
試合前は、体調不安から大人しく観戦しようかと思っていたのだが、着いてみるとテンションも上がってしまい、いつものように中央付近へ。

しばらくして横浜FC・OBチームvs芸能人チームの前座試合が始まる。懐かしい名前にそこかしこで声が上がる。それが終わると、あとは手持ち無沙汰になってしまった。けっこうな待ち時間で、10月だというのに日差しがめっぽう強く、日よけにマフラーを頭からかぶって凌ぐ。
スタメン発表。

   カズ   カタタウ
三浦淳         内田
   パウロ   吉野
太田  早川  小村  山田
      菅野

ヨンチョル一時帰国でFWにはカタタウが。左サイドは三浦淳宏が入り、滝澤はベンチ外。ボランチには吉野。DFには前節の出来が悪かった室井に替わって小村が久しぶりに戻った。

それにしても暑い。クラブは今日から秋冬物の新グッズを発売開始したというこの皮肉。自分も暑さにやられて体調悪化。試合前から既にぐったりしているというのに、無理して応援したので試合内容についてはかなりあいまい。
前半は思いのほか横浜が良い。中盤ではパウロがいつものように獅子奮迅でどこにでも顔を出し、今日の相棒・吉野がバランス良く保つ。パウロに加えて三浦淳が中盤でボールを保持できるので、時間がつくりやすい。カズとカタタウも精力的に追っかける。内田のプレーエリアが広く、前へ、逆サイドへと走る。両サイドバックも攻撃参加していく。
時折、高い位置で奪って速攻のチャンスもあるが、カタタウはあと一歩足りずシュートチャンスに持ち込めない。まだ点を取れていないFWはこういうときの思い切りが足りない。
川崎は最近不調らしいが、確かに後方からの組み立てがぎこちない。パスも少なく、中盤は目立たない。森のサイドからの突破に太田は苦労している。ジュニーニョはやっぱり怖いけれど、横浜のディフェンスも人数をかけてよくこらえていた。
26分、大橋の強烈なシュートを菅野が弾くも、ファーで詰めていたジュニーニョに押し込まれて失点。
失点した直後はちょっと落ちたものの、横浜はよく気持ちを持ちこたえて互角の展開。前半は0-1で終了。
ハーフタイムにカタタウに替えて西山投入。13分にはカズに替えて平本。個人での打開を期待したが、なかなかそういう展開にはならない。前半に比べると上手く守られているような印象。暑さもあるのか、試合全体のペースも少し落ちたように感じる。
ロスタイム、内田のフリーキックがバーを叩いたところで試合終了。
試合後のスタンドは微妙。怒りをぶちまける人は少なく、多くの人が押し黙ってしまった。
あいさつに来た選手たちへも、まとまったコールを送るだけの気持ちはなく、各々が思いを叫んだ。最後尾を歩く西山には好意的な激励も飛んでいた。選手が引き上げた後、コールリーダーの「来年も、再来年も続いて行く」という言葉と、「たとえ土砂降りでも、明日あるなら――」で、カタルシスからちょっとだけ涙ぐむ。
ここ数試合は勝敗を云々できるレベルになかったが、それに比べれば随分良かった。選手たちはやるべきことをやっていたと思う。川崎との差で目立ったのは、ゴール前にいるべきときにそこにいるかいないか、だった。攻めなきゃだめな時間に前に人数が足りていないのが苛立ちを誘った。
内田の試合を通して精力的な動きは頼もしかった。小村の読みの早さ、準備の早さはさすがだと感じた。アツは左サイドがやはり一番活きるようだ。
カズは一番のビッグチャンス、触るだけでいいのを空振った。山田は良いプレーと悪いプレーで差があった。
いよいよ降格リーチ。横浜が負け、甲府か大宮が勝ったら、横浜の自動降格が決まる。