もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ジュリオレアルのつなぐサッカー、お披露目。

監督が替わって3日目で早速の試合。あまりに準備期間がなさすぎる。しかも相手は好調、清水エスパルス。どうしたって期待より不安が大きかったが、思ったよりもまとまりのある試合で、0-1で敗れたとはいえ悪くない試合だった。
(「悪くない」とか言ってる場合じゃあ、もう、ない。というのは分かってはいるのだが…。)
これならこの先も応援していける、という感触は持てた。
定時退社してキックオフ時刻にはTVの前へ。スタメンは、昨日の報道で聞いていたとおり、経験のある選手を中心に構成。

   カズ  カタタウ
内田         呉範錫
    山口 パウロ
中島  和田  室井  山田
      菅野

横浜の戦術が大きく変わるらしいことはみな知っていて、やる横浜はもちろんのこと、相手の清水も慎重に様子を見る立ち上がりを選択したことで、非常におとなしいペースで試合は始まった。誰もがおっかなびっくりプレーしている。細かくグラウンダーのパスをつなぐゆったりとしたリズムであるのに、神経戦のように気疲れする試合だった。
横浜は監督の指示で、浮き球のパスはほぼ禁止。細かく動いてパスコースをつくりながら急がず攻める。中盤の底でパウロと山口が気の利いたプレーを見せてゲームを落ち着かせている。
20分、フリーになっていた中島へパウロからのサイドチェンジのパスが通る。低いクロスにカズが合わせたが惜しくもゴールならず。それまで静かだったスタジアムが大きくどよめいた。
何となくテクニック重視のサッカーを想像していたエスパルスだが、チャンスメイクは前からのプレスか、ロングボールに裏への飛び出しからという、意外と筋肉質のサッカー。攻撃のキーマンはフェルナンジーニョで、彼からのラストパスやアクロバティックなシュートが怖かった。横浜のディフェンスは、パウロを中心によくついているが、ディフェンスラインがたまにルーズになってフリーな選手をつくってしまう。藤本は運動量豊富な汗かきタイプなのか? 攻撃より守備での貢献が目についた。
横浜の戦術に慣れてきたのか、流れは徐々に清水寄りになったが、決定機を外しまくり前半は0-0で終了。
後半も、前半の流れを受けた展開。
それに嫌な気配を感じたのか、カズが遠目からどんどんシュートを打っていく。清水も兵藤が負けじとミドルで応戦。
17分、カタタウを玉乃に交替。玉乃はそのままFWの位置に。カタタウは若いブラジル人FWのイメージそのままで、思い切りのいいシュートも見せたが、良い形はサイドへ流れたときが多く、ゴール方向へ向かうプレーは少なかった。
23分、室井が負傷し、太田に交替。せっかくスタメンの座を得たのに怪我とは、ついていない。
24分、清水が2人同時に交替。直後にカウンター。右サイドを替わったばかりの戸田が上がり、グラウンダーのクロスをチョジェジンに合わされて失点。選手交替に選手交替が重なった嫌なタイミングに、まんまと取られてしまった。
その後は、玉乃や薮田のがんばり、内田のポストを叩くシュートなんかもあったが、得点はできず0-1で敗戦となった。
負けたことには凄く悔しさがこみ上げた。
新監督のやりたいサッカーは、ある種クラシカルな印象さえ受ける、しつこいくらいにつなぐサッカーのようだ。今日は相手が清水だったので厳しい結果になったが、もう少し下の相手なら、と思わせるサッカーではあった。
わずかな準備期間でこれだけできたのは、今日のメンバーの経験値によるところが大きそうだ。パウロ、山口、カズ。こういう選手がいないとなかなかここまで徹底してできなかったと思う。逆を言えば、このあたりの選手が何人か欠けたらこのやり方はかなり厳しいのではとも思った。残りの試合はあまりメンバーを入れ替えず、今日をベースにしていくのではないか。
で、うちの新しい監督だが、その長い名前をどこで略して呼ぶのかメディア各社でまちまちだったのが、どうやら「ジュリオレアル」ということになったみたいだ。それでもまだちょっと長いけれど。