もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

内容上向き、勝ち点ゼロ。

暑さにすっかりやられた身体は重く、遠出する元気はなかった。自宅にてスカパー観戦した鹿島アントラーズ戦は、一時は同点に追いつくもミスから勝ち越され、ああ、またもったいない敗戦。
前節に引き続いて悪くないプレーだったが、勝ち点はなし。
スタメンは、

    ヨンチョル
滝澤  吉野 内田 ボムソク
     パウロ
根占  太田  和田  山田
      菅野

早川と智吉が出場停止で注目していたDFラインには、出場停止明けの山田を右に使い、左はなんと根占だった。トップは平本が怪我だそうでヨンチョルがスタメン。鹿島のセンターバックと比すればいささか頼りない。
開始早々のプレー。根占がフィジカルで圧倒されて転倒したのを尻目に独走のマルキーニョスが、悠々とクロス。中央でごちゃっとした中で柳沢に胸で押し込まれて失点。不安視していた根占のサイドをやられ落ち込むが、一瞬後にはあくまで相手が強かったのだと思い直す。
だが、少しみてやっぱり根占のプレーはサイドバックのそれじゃないように思う。
その後も鹿島が優位に試合を運ぶが、相変わらずシュートチャンスでパスを出す柳沢。野沢のシュートはゴールポストに助けられる。20分くらいからは相手のスピードにも慣れてきた横浜が守備を立て直し、無理に責めない鹿島の意識も手伝ってか拮抗した展開。横浜は繋ぎの場面でミスが減り、マイボールで落ち着いてゲームを作れる時間が増えた。その中心はやはりパウロ。
中断明けから初めてのTV観戦だったわけだが、パウロの存在感に改めて驚く。大きな展開やサイドチェンジの起点は常にパウロだったし、サイドへ流れたときでも厳しいマークから間違いなく味方につなぐので、中央で彼にボールが渡るとすごく期待感が高まる。実況でもべた褒め。
後半になると鹿島はまったく覇気がなく、むしろ横浜が主導権を握っているような雰囲気。シュートが打てないのは相変わらずの問題だが、局面では個で負けているふうもなく、仕掛ける気持ちも旺盛。ボムソクは今日も前への意識が高かった。滝澤も再三クロスをあげる。内田のテクニックはピッチを見渡してもかなり上位。
ヨンチョルはセンスのあるプレーもかいま見せたが、予想どおりボールの収まりは悪く、せめて平本だったらと思わせる出来。
69分、ゴール正面で、根占がワンフェイク入れてからの右足ミドルシュート。同点! 失点にからんだプレーで責任を感じていただろう根占のファインゴールに感激。鹿島にすれば嫌な展開からまんまと追いつかれた形。横浜の試合運びは上手かった。そこから先も、それまでと同じペースで進められれば悪くないと思っていたのだが。
82分。スローインからのマイボールを、まったく不用意に相手へプレゼントパス。カウンターを受けると左右に振られ、最後はシュート気味クロスを押し込まれた。自分たちの良い時間帯での、ミスからの失点というのはいかにも弱いチームのやられ方だった。
その後は鹿島がコーナー付近で時間稼ぎ。ようやく奪っても連携不足から再び奪われたりでまったく前へ進めず、そのままタイムアップ。
好調鹿島と互角の試合ができたことへの満足感もなくはなかったが、終わってみればまた不用意なプレーから失点し敗れたことへの失望感が大きく、叩き切るようにTVを消した。
良いところも悪いところもはっきり出てしまった。去年から続く横浜らしい守備戦術。今年の横浜らしい集中力の欠如、開始直後と終了直前という悪い時間での失点。
チームはちょっと前と比べても驚く程よくなっている。ガンバや鹿島を相手にあわよくばという試合ができるなんて思えなかった。これだけ短時間でよくここまで引き上げたなと思う。だが、結果を見れば何も変わってないというのがすごく堪える。
少ない人数でもよく聞こえていた横浜サポーターの声だが、それがなかなか歓喜の声にはならない。