もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

点差以上の実力差

中継のなかったナビスコカップを除いて、今季はじめてリアルタイムで試合を観られなかった昨日のガンバ大阪戦。客先だったため速報メールを読む暇すらなかったので、それならばとわざと情報をシャットアウト。帰宅してから録画したのを観ることにしたのだけれど、疲れから前半で落ちてしまった。
で、今朝は今朝で大荒れの天気、近くで雷が鳴り、心配していたとおり(数秒だけだが)停電。TVをつけるのを敬遠して空が回復するのを待っていたら昼近くなってしまった。
試合は1-2で敗戦。力の差を感じた。もっとやれなかったかと不満に思う気持ちは少なく、次へ向けての良い兆候はないかとそればかり考えた。
スタメンはこのところ固定しているメンバー。新加入していきなりスタメンじゃないかと言われた山田卓也はベンチに入った。

   平本    カズ
滝澤  根占  鄭   内田
中島  太田  早川  和田
      菅野

ガンバは加持が久しぶりのスタメンなんだそうだ。
試合は常にガンバが仕掛け、横浜が守る大方の予想通りの展開。実況によるとガンバの左SB安田をカズがマークしているということで、この安田ががぜん積極的に攻撃参加するので、最近FWとしての仕事での貢献度が高まっていたカズが守備に奔走。1トップの平本が孤立するといういかにもよろしくない状況になった。
ガンバはどのポジションでも個人技が高く、ただでさえ劣勢なのに、言われているほど攻撃的でなくカウンターの隙が少ないのが嫌らしい。中盤での崩しより、スピードと駆け引きのできる2トップ、マグノアウベスとバレーへ裏を狙わせる縦パスで度々ピンチになった。菅野が何度もビッグセーブ。前半は1失点で終了したが、正直よく1点で押さえたという内容だった。
後半は頭からカズに代えて山田を投入。右SHの位置へ入り、内田が一つ中へ。ヨンデをアンカーにした明確な4-1-4-1へシフトチェンジした。これがわりと良かったのか、前半にはないプレーも見つかる。
ハーフタイムでハッパをかけられたのだろうか、まず対人プレーで気持ちの違いが見えた。あまりに受け身だった前半に比べ、後半は「やってやる」というのがプレスをかける一人ひとりのプレーに見えるようだった。
山田は安田の自由を半減させることに成功。こちらサイドのほころびが前半ほど目立たなくなった。根占が平本へのフォローへ上がれる回数も多くなり、滝澤のクロスから山田がヘディングシュートなど、可能性のあるプレーも出た。ヨンデに代えて難波を入れ、4-4-2へ。リスクをかけて得点を狙う。
残念なことに、そんな時間帯に太田がバレーを倒してPK&退場。ポゼッションできず苦しいところへ10人になり、点差は2点に広がり、万事休す、と思った。
うれしかったのは、この状況で横浜が気持ちを切らしてしまわなかったことだった。滝澤に代えて奥を入れる。3バックにして、更にリスクをかけて1点返しにいく。ロスタイム、カウンターから内田がボールを持つと、縦へ長い距離のドリブル。大分戦でも見せたあのドリブルで仕掛け、折り返す。PA内でフリーになった平本がきれいに決めてゴール。
試合はそこで終わり、1-2での敗戦。
試合前は「せっかくチームが方向性を固めつつあるのに、ここで大敗でもしたらどうしよう」とマイナス思考ばかりだったが、ともかく横浜らしさを失うことなく戦えたことで、負け以上に何かを失うことはなかった。
得たものもあった。

  • 山田が試合勘も問題なさそうだったこと。プレーの質も落ちていない。元キャプテンらしい味方へ指示を出す姿もさっそくあった。新たな働き場所を得た直後だけにメンタルコンディションも良さそうだ。練習見に行ってなかったからその風貌の変わり様にはちょっと驚いたけれど。
  • 奥大介の復帰。まだ長い時間は難しいのかもしれないが、ボールを受けてからの早い判断や正確なパスは、前で時間を作れる選手が今日のように少ないときには特に大きな力となるはず。夏場に向けてはその運動量にも期待したい。
  • 平本の初ゴール。今日はシュートチャンスが少なかったが、それでも無理な体制からのボレーシュートなど、持ち味のガツガツしたところは見せた。そして最後の時間にきっちりゴール前へ詰め、正確なシュート。
  • 内田のドリブル。大分戦でもまったく同じシチュエーションからシュートまで持って行った、あのプレー。前半は安田の裏を何度か取ったのだが、思い切りが悪く中途半端だった。思い切りのいいプレーこそ内田の持ち味。
  • 早川のパスカットからの展開。早川がバイタルあたりで相手のパスを読んでインターセプトする場面が何度かあって、そこでは大きなチャンスになりそうだったのだけど、パスの精度が悪くあっさり相手に渡すのがいかにももったいない。ああいった場面で的がもう少し多くあって、なおかつパスの精度がもうちょっと高ければ。

特に山田の加入は大きなプラスになりそうで、楽しみだ。
次節は日スタでジュビロ磐田戦。磐田はナビスコカップでの対戦では2勝した相性のいい相手だが、今日の試合で甲府相手に大勝している。