もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

雨で中断

おそらく最後まで残留を争う当事者とのアウェーでの試合で、遂行すべき任務を「相手に勝ち点3を与えないこと」としたのだろうか。いつも以上に神経質に戦ってほぼ思い通りの試合運びだったが、最後にセットプレーで失点。最下位に逆戻りだ。「こういうこともあるさ」と割り切りたいが、そうも言っていられない。
一度は行ってみたかった浦和駒場スタジアムということで、迷いを振り切って行くことにした。京浜東北線浦和駅までは一本。(公式サイトでみた東口じゃなく)西口からシャトルバスに乗る。浦和なんだから当然とはいえ、駅前はもとより道々で窓外に見えるのはレッズ関連ばかり。ここでホームゲームをする大宮の気持ちは、日産スタジアムでホームゲームをするときのうちみたいなものだろうか。車内では横浜のメンバーについて話す大宮サポの話を聞くとはなしに聞いたり。ほどなくスタジアムに到着。隣の人工芝グラウンドでイベントをやっている。こういうスペースが贅沢にあるのっていいね。
前売りで買った席種はカテゴリー4。座れる席が少し用意してあるらしかったが、着いたのが遅かったのでどうせもう埋まっているだろうと見もせず立ち見席エリアへ。声出し応援してるのはこっちだろうという予想もあったのだけれどそれらしい姿は見えず。
入ってすぐの空きスペースで腹ごしらえしながら見ると、スタジアムはいたって普通の陸上トラック付き競技上。浦和サポの思い入れは施設によるものではなさそうだ。見上げると頭上には2階席がちょうど屋根になっていて、雨の予報もあったのでちょうどいいか、とそこで観ることに決めた。応援の声は姿の見えないどこからかうっすら聞こえてくる。まわりでは手拍子するにも戸惑っている様子。声を出す数人の声が天井に反響してそれをリードする。
スタメンは前節とまったく同じ。待望の新戦力・平本はベンチ入り。
試合開始。立ち上がりから大方の予想通り、大宮がポゼッションし、横浜がブロックを形成して待ち構える。
大宮の攻撃は、思ったよりも人の動きがある。横浜のブロックの外で回す時間が多いのは順位相応だが、横浜をよく研究してきたようで、早いパスでのサイドチェンジを意識してやっているようだった。大宮がチャンスをつくるのは、これでできたスペースへサイドの選手が走り込みクロスを入れる形がほとんど。特に左の藤本は、同サイドの和田が1対1で完敗。常に先手を取られ、ゴールラインぎりぎりまでえぐられ低いクロス、菅野が辛うじてセーブするという場面が繰り返された。

横浜の守備はいつもどおりに粘り強かったのだが、劣勢。

とはいえ、これも順位相応、大宮にフィニッシュの精度はないので点を取られる怖さもそれほどないのだった。
横浜の攻撃は、正直言ってあまり言うべきこともない。相手に勝ち点3を与えないことを最優先にしたのだろう、いつも以上に意識が守備的だった。大宮のDFが不用意に上がってきて「ここで奪えばビッグチャンス」という場面でも、前を塞いでディレイする守備だった。奪っても前につなげなかったのは、押し込まれた両サイドが常に低い位置でプレーしていたからだろうか。難波のキレももう一つ。
20分頃、突然の強風でピッチ脇の看板が倒れ、怪我人はいないかと場内が緊張する。そして豪雨。すごい雨量。屋根のなかったところで観ていた人々が屋根の下へ逃げてきて、周りの人口密度が急に高まった。風も強い。雷。ピッチ上ではプレーが続いていたのだが、観ていたのは2割ほどで、あとは風雨に対処しているような感じ。カメラを構えていたので辺りが一瞬で暗くなったのがよく分かった。

試合も一時中断。
雷が鳴ったので避難するよう言われたのだろう、声出しの人たちも避難してきた。声出しながら。みんな雨のせいで少々ハイテンションで、ひとしきり盛り上がる。
しばらくして天気も回復し、試合再開。試合としてはそれまでと大差ない展開で前半終了。バタバタしていたのでどれくらい中断していたのか分からなかったが、後半の開始は15時20分からとのアナウンス。
後半開始。横浜がこちらに向かって攻めてくるのを期待したのだが、ほとんどの時間が遠い方のサイドで行われる。チャンスになりそうなカウンターも、パスの精度が低くペナルティエリアに近づく前に終わってしまう。
17分、カズに替わって平本。今日の展開では個人技での突破に頼るほかなさそうだったので、どんなものか見せてもらおうという気持ち。周りからもかなり期待のこもった声援がとぶ。いきなりゴール前で味方のパスをスルーして味方に渡そうとして失敗。ただでさえトリッキーなプレーの少ないうちで、来てすぐにそれは無理。
大宮の個々のプレーヤーがこちらのタックルにも紙一重で踏ん張ってプレーし続けるのは、敵ながら「イイネ」と思った。横浜の選手にもぜひ見習ってほしい。いつかの大宮で内田が見せてくれたのを思い出す。
横浜の守備の問題として気になったのは、去年に比べてスライディングする判断が早いような気がすること。飛び込んでしまうのは「気持ちが入ってるふう」に見えるのも事実だが、外されたときのリスクが大きすぎる。中島が去年大きく成長したのはここだと思っていて、ぎりぎりまで飛び込まないにはもう少し自信が必要だろう。
38分、セットプレーをニアで合わせられて失点。またかという失望感と、セットプレーじゃ仕方ないという諦観。
その後はチャンスらしいチャンスもなく敗戦。
あいさつに来た選手には「バカヤロウ」というヒステリックな罵声こそないが、もちろん温かい声援もない。じわじわ積もる苛立ちをくすぶらせているといった感じか。
勝った広島戦との違いは、数少ないチャンスをものにしたか否か。それとシュートへの意識。遠めからのシュートが皆無なのは問題。カズや内田が開始1分以内に打ったシュートは、今後も続けようよ。

後半、唯一得点の匂いがした滝澤のミドル。このくらいの距離からもっとシュートを打っていい。
今の横浜の力では勝ちっ放しは願うべくもないとは思う。これが「勝ったり負けたり」の「負けたり」なのであれば、別にかまわないとすら思っている。必要以上に落ち込む必要はない、と思うのだけれど。
帰りのバス待ち列の捌き方はこれまでで一番だった。素晴らしい。PASMO未対応でチケットを買わせるのは微妙だけれど、手慣れた切符売りお嬢さんはバイトなんですか?
帰りの電車で突然再生が止まるiPod。バッテリーが切れた。フル充電して出掛けたのに4時間しか保たないのでは困ったな。
どっぷり疲れたのでニュースも見ずに寝る。