もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

半ば予想どおりの苦戦

リーグ戦もあと3試合。今日ははホーム三ツ沢で徳島ヴォルティスと戦い、スコアレスドロー。ピッチ上にしろスタンドにしろ、「勝たなければいけない」感がここまで強く出てしまった試合は今シーズン初めてだったのではないかな。試合の内容ではなく、雰囲気にすごく疲れた。
午前中に城の引退発表がメールで届き、何とも言えないショック状態。とはいえ、キックオフが13時と早く、なおかつ天気予報では午後から雨ということで雨支度もしなくてはならず、とにかく慌ただしく準備をして出掛ける。
席に座り、配られたブルーのビブスを着け、マスゲームの説明など聞きつつ試合までの時間を過ごす。見回すと客の入りは上々(発表では6,924人)で、ビブス効果でどのスタンドもブルー一色のいい感じ。城目当てのマスコミがやたら多い。ウォーミングアップに選手が登場すると、城にひときわ熱い声が飛ぶ。コールリーダーの檄にテンションが上がった前のめりの雰囲気に、「試合前なのにもう泣きそう」と言っている人もいる。
スタメン発表。

   カズ    城
滝澤  山口  鄭   内田
中島  早川  小村  智吉
      菅野

アレモンはベンチスタート。ルイスはベンチに入らず。
試合開始。
横浜は自然に守備重視の布陣になり、徳島が仕掛けて行く展開。徳島に自由にさせ過ぎたか、小気味良いパス回しでサイドをいっぱいに使われ、「回させている」という余裕なふうはない。徳島の印象は、去年J2に上がってきてすぐのチャレンジ意欲旺盛な頃を感じさせた。神戸戦であれだけ良かった両サイドもあっさり破られることがあり、やはりああいう試合の次は難しいなあ、何とか前半は耐えてくれという感じ。そのとおり、前半は0-0で終了。
ハーフタイムに中田宏横浜市長が、相変わらず議員ぽくない言葉であいさつ。ゲストが来場した試合ってこれまであんまり勝った記憶がないんだよなあ、と嫌なことを考える。
後半は横浜がぐっと盛り返す。カズがサイドからドリブルで中へ切れ込んでセンタリングも、城がフカす。アレモンがDFラインの裏へ抜け、GKとの1対1をまた抜きでゴールインもオフサイド。同じくカウンターから飛び出し、ペナルティエリアで倒されたもののこれもオフサイド、等々。入りそうで入らない。
後半29分、小野智吉イエローカード。もしかして累積で残り2試合は出られず?
徳島はシンプルにフィニッシュするのを言われたのか、遠目からでも景気良くポンポンとシュートを打ってくる。ぜんぜん枠に飛ばないので怖さはなく、むしろ時間稼ぎしてるんじゃないかと疑ってしまうような嫌なサッカー。
時間とともに悲痛な叫びが増える。早く攻めろ!
結局最後までゴールは割れず、スコアレスドロー。ホイッスルの音が響くとスタジアムが静まり返った。本当にびっくりするくらい静かで、声を失うってのは比喩でなく本当なのだね。横浜の出来も良いとはいえないが、むしろ徳島に上手くやられてしまったという印象。
試合後、城が自分の口で今シーズン限りの引退を発表した。聞いていて涙が出そうになった。
そろそろ締めようという頃、振り返って電光掲示板を見ている人が大勢。同時刻に行われた他会場の結果が映し出されていたのだ。昇格を争う2チーム、神戸は苦手とする草津に追いつかれて引き分け、柏は山形に敗れたのだという。こうも揃って苦戦するとは! 恐らく余所でも同じように思っているに違いない。「うちにはツキがある」。
あと2試合。