もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

いつもどおり+

昇格を争う首位ヴィッセル神戸との対戦は、残念ながら自宅でTV観戦。行けなかったことを悔しがらせる試合にしてくれた。お互いに気持ちの入った静かながら熱い勝負に、城とアレモンのゴールで2-1と勝利。これはでかい。
キックオフは15時だったので、1時間早く始まった3位柏vs5位仙台を前半だけ観戦する。もちろん仙台を応援。ボルジェスのゴールには思わず歓声をあげたが、今季の試合運びのまずさを象徴するように直後にPKで追いつかれる仙台にがっかり。時間になり、画面は視聴予約していた横浜の試合に勝手に切り替わる。
まずスタンドを見ると、なかなか盛況のようだ。横浜側も思っていた以上に青くてほっとする。実況は元横浜FCスタジアムDJの中村義昭、解説は両チームのOBである渡辺一平
横浜のスタメンはおそらく守備を重視した人選。神戸のストロングポイントである両ウイングに対して、攻撃力のある崔成勇ではなく、試合数が多く安定感のある智吉と中島の両SBをチョイス。トップは守備での貢献が目立つカズを入れ、アレモンはベンチスタートでの後半勝負。

    カズ  城
滝澤  山口  鄭   内田
中島  早川  小村  智吉
      菅野

横浜のキックオフでスタート。いきなり城がロングシュートを放ち、今日の試合の意味をまわりに伝える。
試合はとてもおとなしい立ち上がり方をする。前節は開始0分で先制を許し、結果4失点した神戸は、あきらかに守備を意識した慎重な入り方。一方の横浜は持ち味の守備から入り、低い位置で奪われるのを警戒してか早めにトップの城へ当てる形。どちらも狙いどおりなのだろうが、このペースは横浜にとっては望みどおり。
神戸のウィークポイントといえばGK荻の、意味なく前へ出るプレイスタイルなわけだが、横浜は露骨にそこを狙ってロングシュートを打つ。城のポストプレーが相手DFのファールを誘ったり、割とゲームをコントロールできているようだ。神戸は朴がまったく仕事ができず、チャンスは三浦淳宏のセットプレーくらい。
35分、神戸陣内で相手パスをかっさらった滝澤からのチャンス。右SBの智吉が深くえぐってのクロスは、GKを越え、DFと競り合いながら城が得意のヘッドで決めた。横浜先制! チャンスを逃さず一気呵成にいく横浜のらしさが出たゴール。滝澤は随所にしたたかさを見せた。智吉のクロスは大きな武器。城は本当にこういうのがうまい。
その後慎重に試合を進めて前半は1-0のまま終了。かなり手応えのある前半だったが、後半になって流れが変わることは往々にしてあるので気を緩めずいきましょう。
後半の立ち上がりは神戸がやや積極的なようにみえる。前半はまったく消えていた朴を使おうという意識がみえるが、中島が粘り強く守っていいクロスはあげさせない。
10分、ペナルティエリアすぐ横から、三浦淳宏にFKを直接決められ同点に追いつかれる。GKにもノーチャンスの素晴らしいキックにはお手上げだった。インプレーではほぼ守れていただけに、個人技一発でやれれた悔しい失点。
19分、カズに替えてアレモン投入。点を取りに行こう。
25分、アレモンが右の内田へ出して走る。内田はパスを受けて素早いタイミングでクロス。ニアでアレモンのヘディングシュートは荻が一度弾いたが、これを再びアレモンが詰めてゴール! 横浜が再びリードを奪う。
その後はサッカーの内容としてはもう一つ地味ながら、気持ちでは両チームとも火花バチバチの激しい攻防が続く。横浜はリードした後の試合運びとしていつもどおり「たっぷり」時間をかけ、尻に火がついた神戸はベンチも含めて露骨に苛立ちを見せる。朴が切れているのを見てしてやったりと思った横浜サポーターは結構いたんじゃないか。
そのまま2-1で終了。
これまでにも「これに勝てば首位」という試合はたくさんあったけれど、それをことごとく逃してきたチームが、このシビレる時期にアウェーでそれをやってのけたことに至上の喜びを感じる。試合後に小山やその他ベンチ一体となって喜び合う姿も良い。報道陣に囲まれながら、城と高木監督が抱き合っているのも良い。テキーラで盛り上がるゴール裏も良い。
神戸に与えたダメージは少なくないはず。随分前から大一番と煽られていたホームでの上位2連戦で2連敗。柏には打ち合って負け、横浜には守り負けた。シーズンを通して培ってきた自信がこれで一気に崩壊することはないだろうが、ほころびを見せたことで今後の試合に影響しないとは言えないはず。
横浜は今回も連敗しなかった。「いつもどおり」「48分の1」を実践して難しい試合に勝ったのは本当にでかい。相手の強みを消し、弱みを突くしたたかな勝利。神戸は横浜対策をしていたとは思えない無策な戦い方。舐められていたのだろうか。
これでついに首位に立ったわけだが、見れば勝ち点差は3位までがわずか2点差で、何位だからとか意味のない位置でもある。残り3試合は下位との対戦ではあるけれど、どこもまったく安心できない相手だ。次節は23日にホームで対戦する徳島ヴォルティスは、今日草津に3点取って勝っている。気を緩めずに。特に今日のような試合の後は大事。
試合を見終わったら猛烈に睡魔が襲ってきて、そのまま横になり少し眠ってしまった。どれだけ入れ込んで観ていたんだと我ながら呆れる。