もっちーの日記

横浜FC観戦記、MacやPCのこと、ままならない日々のことをつらつらと。

ハマナチオ・対柏バージョン

仕事の方がデスマーチ手前で、行こうかどうしようかちょっとだけ迷ったのだけれど、結局定時で退社して三ツ沢へ向かった首位・柏レイソル戦。行って良かった! 素晴らしい試合を堪能できて大満足。
せっかくの好カードなのに水曜開催、しかも天気は生憎の雨。客の入りが心配されたのだけど、柏側の熱心なサポーターが大挙して来たおかげで試合前からなかなかいい雰囲気のスタジアムになっていた。柏の応援はJ2の他チームでは見かけないふうなのが多く、興味深い。右翼の喧伝車でも来たかと思うようなのもあった。
ポンチョ忘れた! 雨脚は弱いとはいえサラリーマン姿、そのまま濡れそぼってしまうわけにもいかないので仕方なくまたポンチョを買う。いったいいくつ買えば気が済むのか。袖口が濡れないように腕をまくり、尻が濡れないようにタオルを敷いて大人しく座る。
スタメン発表。城が出場停止2試合目。ルイスは前節の出場で怪我が悪化したのかベンチ入りもせず。で、なんと内田がFW登録。早川が復帰。左SBには中島が戻ってきた。試合が始まってみるとポジションはこんな感じ。

     アレモン
滝澤  鄭   内田   崔
      山口
中島  早川  小村  智吉
      菅野

高木監督は思い切ったことをしてきた。城がいないのを逆手に取って、はっきりと対柏用のシステムにしたのだ。柏のキープレーヤーである中盤の三人、ディエゴ、リカルジーニョ、山根にそれぞれ山口、鄭容臺、内田をつかせて自由にさせない。特にリカルジーニョに対しては容臺をマンマークに近い形にして、前を向いたドリブルやサイドチェンジのパスを封じた。山口は常にバイタルエリアでバランスを取った。これがはまった。
試合は常に柏がポゼッションしていたが、横浜側から見ている目では全く危なげがなかった。このまま三日間くらいやっていても一点も取られないだろう、というくらい。オールコートでボールホルダーへ素早く寄せ、楔には背後からガツンといって振り向かせない。ドリブルには2人、3人と囲んで奪う。ディエゴがぜんぜん目立たないのが象徴的だった。
時折危ないシーンといえば、柏は同サイドに人数を増やして裏をつく攻撃をしてくることがあって、これが嫌だった。横浜の守り方としては、ある程度上げられたとしても中央では必ず競り勝つこと。しつこく繰り返されたらどうだったか分からないが、柏はパスワークでの崩しにこだわって中央突破が多かったので助かった。そこの守備なら横浜はぶ厚い。
対して攻撃はといえば、もう完全にカウンター一発狙い。網を張って待ち構え、奪ったらとにかく早く、アレモンと滝澤、内田あたりに任せていた。数は少ないものの、チームとして切り換えを早くすることを徹底していて悪くない。
前半39分、中島滝澤のFKを鄭容臺が頭で合わせて先制。今日の主審はフィジカルコンタクトを割と流す人で、それまでセットプレーが少ないのが気がかりだったのだが、少ない中の一本を決めたのは大きかった。リードして前半終了。
後半もスタートはほぼ同じ流れが続いたが、14分に柏がフランサを入れてから少し様相が変わった。マークしなくてはならない選手が一人増えたことで少し甘くなったところへ、リカルジーニョが持ち味のミドルシュートを打ち始める。横浜の選手はシュートコースに身体を投げ出して防ぐ、防ぐ。
19分、崔成勇に替えて北村。北村は前掛かりになる柏の隙をついて裏へ飛び出す動きを再三見せて反撃。柏が攻め、横浜がカウンターを狙うというシーンが繰り返される。内田やアレモンがシュートを放つが枠を捉えられない。
横浜は横浜らしい老獪さで時間を使い、残り10分で岩倉、富永を投入し、逃げ切った。
試合後に表彰されたマンオブザマッチは山口で、確かに素晴らしいプレーだったが、例えば高木監督にあげたいような試合だった。山口本人も言っていたように今日はチーム全体の勝利だった。
他会場では神戸が引き分け、仙台が勝った。首位から3位までが勝ち点1差で、3位と4位との差は7点。まだまだこれからだ。