本大会直前に、開催国ドイツと試合できるなんて実に良い強化試合。ドイツ代表は国内でもいろいろと言われているようだし、正直なところ強いのか弱いのかよくわからなかったのだけど、やってみて更にわからなくなった。
前半はお互いに中盤のプレスが激しくて、これまでになくパス回しが難しい感じ。でも逆に組み立ては、プレスをかいくぐってサイドのスペースへというのがチームの狙いとしてもはっきりできたし、日本の長所であるアジリティが活かせたので見ていてもかなり期待させる。
開始直後、高原がDFを背負って振り向き様に放ったシュートは、この試合への意気をチームに伝えるよいプレー。左サイドへオーバーラップした中田のGK股抜きシュートは惜しくも外れるが、いきなりの決定機に今日は互角に戦えるという自信につながった。苦しい中盤は、中村が下がり高い技術でボールを落ち着かせる。中村、中田でボールがキープ出来るのは大きかった。
ドイツは攻撃の形があまりはっきりしない。高さを使ってくるでもないし、アレックスの裏を狙ってくるわけでもない。
加持がバックチャージで右足首を捻り、駒野に替わる。加持は大丈夫だろうか。右SHは駒野以外の控えはいない。
前半は0-0で折り返す。
後半が始まってみると、中盤の混雑ぶりはいくらか減って少し落ち着ける。57分、カウンターから高原が抜け出してGKと1対1。鮮やかに決めて日本が先制する。65分、ゴール前でターンした高原が裏へ抜け出し、2点目。ドイツ相手に2-0ってマジですか。
勝てるかも!?と思ったら、さすがにまずいと思ったのか、ここからドイツが俄然前へ来て、セットプレーから2失点。2-2となる。ここからはもうお互いに勝ちを狙った攻め合い、せめぎ合いで、ゴール前からゴール前への連続。スタジアムは大いに盛り上がる。でもこのままゴールは産まれず、ドロー。
勝てた試合だったなあ。もったいなかった。でもチームはとてもいい試合ができたし、戦える見通しがたったのではないか。対戦相手にも容易くない相手だと印象付けた(と思う)のは悪くない。